大学のサッカーチーム監督が選手たちを連れてある地域に冬季訓練に行けば、その地域の高校監督は忙しくなる。大学監督の周辺をうろうろしながら、顔を覚えてもらおうと必死になり、夜になると2次会、3次会まで酒宴を持つ。
選手の父母も大学進学のためならどんな事でもやらなければならなかった。遠征試合のたびに総出で選手団の世話をしなければならず、チームの運営費もほとんど父母の懐から出された。有名大学に多くの生徒を進学させている高校監督は、父母の前では王様のように君臨し、大学監督はこうした高校監督の上に君臨していた。
10余年前まで数え切れないほど多かったこうした不正の輪は、最近になって収まったようだった。しかし27日、警察庁が発表した「大学サッカー特技生不正入学の摘発事例」によると、不正の輪は依然と存在していた。
実力の足りない息子を、便法を使ってでも大学に進学させようとする父母、豊かでない運営費と給料でお金に困っている大学監督、父母がチームの運営費を事実上負担している状況で、選手の大学進学に首がかかっている高校監督。こうした体制の下で、お金がやり取りされる不正の輪が、なかなか断ち切られずにいたのだ。
京畿道(キョンギド)のあるサッカー部監督は、「大学だけでなく、小中高校もあらゆる不正にまみれている」と自嘲混じりのため息をつく。
結局、一時的な取り締まり捜査で入試不正を根絶するのは難しいと、専門家は指摘している。体育振興公団体育科学研究院の李ヨンシク博士は、「特技生の制度を廃止し、勉強とスポーツを並行するシステムを確保することだけが、不正の輪を断ち切る方法だ」と指摘した。
梁鍾久 yjongk@donga.com





