李海瓚(イ・ヘチャン)議員が30日、首相に就任する。国内外が困難な時期に内閣を総括することになる彼の肩の荷は重い。何よりも、金鮮一(キム・ソンイル)氏殺害事件から始まった国家危機状況を収拾して、国政を正常な軌道に乗せることが急がれる。
金氏事件で明らかになった無能さと無責任さで、国民はいま政府に対して憤っている。イラク派兵、在韓米軍削減、北朝鮮核問題、経済難、夏闘など、解決しなければならない懸案も山積している。李首相は事案の軽重や先後、緩急を見極めて、国政の非效率と浪費を防ぎ、混乱をもたらしている政策の優先順位を決めていかなければならない。
国会任命同意案は難なく可決されたが、国民の中には、彼の改革に対する所信が独善に流れないか心配する見方もなくはない。李首相はこのような憂慮を払拭しなければならない。そのためには雄大な改革スローガンではなく、静かに国民に奉仕する政府になるように、内閣を取りまとめなければならない。そのためにも、国民が政府を信頼できなければならない。
政治家である首相として、政府と与党、政府と野党、大統領府と内閣の関係がきしまないように、調和と和合の政治力を発揮することは基本である。これは弾劾事態を経ても、依然として分裂したリーダーシップにとどまっている大統領の「弱点」を補う道でもある。
李首相は聴聞会で、国会と裁判所を必ずしも新首都に移転させる必要はないと発言するなど、大統領府の意思とは距離がある所信発言が多かった。最も立派な補佐とは、このように違うことは違うと発言することだ。今日行われる改閣に対しても、時期の適切性と入閣の人物の専門性など、自分の意見と「腹案」を明確にしなければならない。そうしてこそ、政府らしい政府を作ることができる。






