13日午後、ソウル恩平区鷹岩(ウンピョング・ウンアム)1洞の青少年ボランティア会「ドブロ・アルムダウン・サラムドル(ド・ア・サ=いっしょに美しい人々)」の事務室。17代国会議員299人それぞれの名前が書き込まれた大きな白い封筒が、箱の中にたくさん入っていた。
封筒の中に入っているのは17代国会への望みを託して鉛筆で一文字一文字を丹念に書き込んだ青少年たちの手紙と、黄色い韓紙に「不正腐敗防止」の望みを託して描いた「希望のお守り」だ。
「昨年末、政治家の不正腐敗関連のニュースを見ながら私たちに何かできる事はないかと悩みました。まだ幼いので後援金も出せませんし、選挙権もありませんから心を込めて手紙を書いて、誘惑を振り切ってほしいという意味で希望のお守りを作ることにしたんです」
「ド・ア・サ」会長の金テオク(18)さんは、「17代国会がクリーンで良い政治をしてほしいという気持ちから小さな力でも役立てたかった」と話した。
「ド・ア・サ」会員40人余りは17代総選挙が終ると、新しい任期が始まる国会議員一人ひとりに手紙を書いてお守りを作り始めた。「ド・ア・サ」の考えに同感した先生らの紹介で、近くのヨンラク中学校、佛光(ブルグァン)中学校、エイル高校の生徒300人余りも手紙書きに加わった。
お守りを描く絵の具には曹渓寺(チョゲサ)仏殿に捧げる供養水を交ぜて、神父と牧師のお祝いの祈祷を受けた。特定宗教や迷信の意味ではなく、不正を退けることを望む切実な願いを象徴的に表したかったため。
手紙にはクリーンな政治に対する願いと国会議員一人ひとりに話したい内容が書き込まれている。「学びたくても学べない子供たちがいないようにしてください」、「青少年にお酒とタバコを売る大人たちに罰を与えてください」など多様な願いが記されている。とくに厳しい経済と関連して、「両親が我が国はほんとうに大変だと言ってため息をつくのを見るたびに心が痛む」とか「私たちが社会に進出する頃には青年失業がない時代であってほしい」という訴えが多かった。
シンファ中学校2年生のシン・セロク(14)さんは、「国会議員のおじさんたちに普段言いたいことが書けて良かった。最初は誰もが良い意味で国会議員になるはずだから、誘惑に負けないで所信を持って政治をやってほしいとお願いをした」と話した。
手紙とお守りは21日午後、各政党の党本部に直接届ける計画。郵便で送れば誠意がなさそうに見えるからだ。
「ド・ア・サ」の指導教員のチェ・ソンホ(34)氏は、「子供たちが手紙を書くことによって、地域区と比例代表の違い、国会の構成など、前は分からなかった部分についても勉強できる機会を持つことができた。青少年の願いがきちんと伝わってほしい」と話した。
全智媛 podragon@donga.com






