フランスの前政権のジョスパン前首相は、事実上大統領と違いはなかった。フランスでは、大統領が国家を代表して国防及び外交を担当する代わりに、首相は内政全般を総括するように役割分担がされている。ジョスパンは、総選挙で勝利し議会を掌握した野党指導者だった。「保革共存(Cohabitation)政府」の首相として内政を取り仕切ったジョスパン氏は、外交領域まで侵犯した。首脳会談にはシラク大統領とともに参加した。心は次期大統領にあったからだ。02年の大統領選挙を控え、「人気取り政策」を乱発したのも、シラクではなくジョスパン氏だった。
◆腐心していたシラク大統領は、大統領選挙後の総選挙で圧勝した。シラク氏が選んだラファラン首相は、前任者とは正反対だった。経済人出身の実務型で、内政をしっかりと仕切った。ラファラン氏の後方支援に支えられ、シラク大統領はイラク戦争後の反米外交のスターになることができた。しかし、ラファラン首相は、人気のない年金改革を強引に推し進め、逆風にぶつかり支持率が急落した。今や更迭危機に追い込まれた彼は、典型的な「防弾首相」である。
◆力があろうがなかろうが、首相は辛い立場であるようだ。フランスの歴代の首相たちは、昨年ル・モンド紙で、首相時代の辛さを打ち明けた。彼らは、首相が「気難しい有権者と傲慢な大統領の間に挟まれた立場」と吐露した。ミッテラン大統領時代のロカール元首相は、「首相をしていなくても離婚しただろうが、首相をしたために早く離婚した」と話した。レイモン・バール元首相は、「1月1日の初出勤から365日ぎっしり詰まったスケジュールを見せられる。家に帰っても眠ることができなかった」と話した。
◆フランスのように、大統領制でありながら首相を置く韓国の首相制度は、これまで「防弾」だけを量産した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は就任前に、フランス式『分権型大統領制』の実施を約束した。ドゴール元大統領のリーダーシップに心酔したと言われる。ドゴールは、「大統領が本質的かつ恒久的な問題に専念できるように、首相は補完の役割をしなければならない」とし、分権型大統領制の芽を咲かせた人物だ。しかし、大統領の権威に対する挑戦は、一切容認しなかった。盧大統領は、新首相にどれほど多くの権限と役割を分けるのだろうか。
朴済均(パク・ジェギュン)パリ特派員phark@donga.com






