米軍のイラク人捕虜虐待事件の波紋が、米国政界に広がっている。場合によっては、11月の大統領選挙で再選を狙うブッシュ大統領に、相当な影響を及ぼすものと予想される。
米ホワイトハウスと国防総省は、国内外で広がっている怒りと失望を鎮めるための対応に乗り出した。
▲波紋の拡散〓米議会は、国防総省が事件を議会に報告せず、長い間隠蔽していた事実と対応の遅れを問題視して5日、聴聞会を開催することにした。
パット・ロバート上院情報委員長は4日、「情報要員が、捕虜虐待行為を指示または鼓舞したという疑いがある」とし、「委員会は証人を訊問して、米国人が絶対許せない行為である今回の事件に、情報要員が関与したかどうかを判断する」と話した。
ジョン・ワーナー上院軍事委員長も別途に公開聴聞会を開催し、ラムズフェルド国防長官の聴聞会証言を求めることを明らかにした。
ジョン・マッケイン上院議員は、「今回の事件は、米国のイメージに莫大な打撃を与えた。国防総省は公開かつ明確に事件を調査しなければならない」と注文した。
エドワード・ケネディ上院議員は、「イラクの状況は、始まりに過ぎないかもしれない」とし、アフガニスタンやキューバのクアンタナモ収容所での虐待行為の疑惑も提起された。
▲米政府の対応〓ブッシュ大統領は5日、アルフラ・テレビとアルアラビア・テレビのインタビューを通じて遺憾を表明し、関連者に対する司法処理を約束する予定だ。
しかしブッシュ大統領は4日、オハイオ州の選挙遊説で、「イラク民主化の任務は必ず守る」と述べた。
ラムズフェルド長官は同日、「この事件は許されない行為であり、非米国的な行為」としながら、「国防総省は、今回の事件に責任がある人々を司法処理するために、あらゆる措置をつくす」と約束した。
パウエル国務長官も、「非道徳的なことだ」と述べ、「我々はあきらかに過ちを犯した」と誤りを認めた。
ライス・ホワイトハウス安保補佐官とアーミテージ国務省副長官も、アラブ系テレビに出演して、アラブ人たちの怒りを鎮めるために腐心した。
權順澤 maypole@donga.com






