米国や英国などの西洋には、結婚の御祝儀金が無い。その代わり、新婚生活に必要な生活用品などをプレゼントする。これと違って東洋では、御祝儀金文化が広く広がっている。ベトナムでは御祝儀金を出さないと人間関係を切るという意思に受け取られることもある。御祝儀金に関するタブーも多い。中国では白い封筒に御祝儀金を入れてあげたら、殴られても当然だ。御祝儀金の金額に「四」が入っていても同じだ。インドでは金額の下一桁の数次が「0」になっていてはいけない。韓国では奇数が縁起が良いと信じられているので、1万、3万、5万ウォン単位で金額が大きくなる。
◇韓国消費者保護院が01年に調査したところによれば、韓国人は平均的に親戚の結婚式に10万4847ウォン、友達の結婚式に4万7057ウォン、職場仲間の結婚式に3万4910ウォンを御祝儀金として出した。これぐらいの支出にも、調査対象者の86%が負担を感じると言った。結婚当事者や親がもらった御祝儀金の総額は1000万ウォン未満が48%だった。5000万ウォン以上もあったが、100人に1人ぐらいだった。
◇2000年12月、母方の祖父、李圭東(イ・ギュドン)氏から167億ウォン相当の債券をもらいながら、贈与税73億ウォンあまりを脱税した疑いで起訴された全斗煥(チョン・ドュファン)元大統領の次男、在庸(ジェヨン)容疑者の法廷での供述が話題になっている。彼は、167億ウォンは自分の御祝儀金17億3000万ウォンを含めた20億ウォンを、母方の祖父が増やしたお金だと主張した。大韓民国の上位1%がもらう御祝儀金の30倍以上をもらったという話になる。これに対して検察は、御祝儀金に17億ウォンをもらったという釈明と、20億ウォンを167億ウォンに増やしたという主張は、両方とも「小説」だと一蹴している。
◇起訴の内容どおり、在庸容疑者がもらったお金が全元大統領の秘密資金だったなら、国民としては失望を禁じえないことだ。在庸容疑者の主張が事実だと言っても、開いた口が塞がらないのは同じだ。30人が16億ウォンを出したのなら、1人あたり5000万ウォン以上を出したという計算になるが、「彼らの世界」では金額に「0」が七つ付かなければならないという「タブー」でもあったのか。それに、在庸容疑者の話が事実なら、贈与時点は結婚式が行われた1987年12月となる。処罰して税金を追徴できる時效は既に去ってしまったのだ。汗ばんで働き、まじめに税金をおさめている国民が虚しさを感じないように、なにとぞ「小説」であるようにと祈りたい気持ちだ。
チョン・クァンアム論説委員 iam@donga.com






