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[オピニオン]「弾風」総選挙

Posted March. 28, 2004 23:25,   

選挙は風に乗る。選挙シーズンになれば、政治家たちは人気集めに有用な好材を捜し回る。97年の大統領選挙以来、いわゆる「北風」と「税風」事件が検察に摘発され世間を騒がせた。「北風」は、安全企画部が金大中(キム・デジュン)候補を落選させるために組織した工作政治で、「税風」は、国税庁を窓口に大統領選挙資金を集めた当時の与党の不正だった。02年の大統領選挙では、盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補が起こした「黄風」が大勢を分けた。今年の総選挙には弾劾逆風、つまり「弾風」が吹き荒れている。「弾風」に乗った少数与党は、棚からぼた餅だろうが、まだ総選挙まで18日もあり、不安なのは野党と同様だ。

◆選挙特需を迎え、一人好況を享受する世論調査機関は、最近少しこれまでにない悩みに陷っている。いくら精密に調査をしても、過去の総選挙のパターンとは全く異なる結果が出るためだ。選挙は接戦になってこそ醍醐味があるが、特定政党の圧勝、それも格差が非常に大きく逆転が不可能な大勝が、世論調査の度に現われる。このようなケースは初めてというのが、20年を世論調査に従事した専門家の告白だ。このような極端な偏向現象が票心に現われるのは、不可思議なことである。

◆制憲国会以来現在まで16回の総選挙で、多数党の得票率が40%を上回ったのは4度あった。73年以降は、多数党の得票率は常に40%を下回った。これは、3党の競争体制で、特定政党がいくら票を集めたとしても、40%の得票率を超えることは難しいということだ。しかし、「弾風」が鎮まらない限り、第17代総選挙ではおそらくこの不文律が破られそうだ。

◆40%のマジノ線が破られるかどうかは、「弾風」を抑える向かい風が果たして吹くかどうかにかかっている。ハンナラ党はテント小屋の党舎に移転して、ヨルリン・ウリ党の「物乞い風」戦略に合流したが、これだけでは力不足で、朴槿恵(パク・グンヘ)代表の就任が「神風」でも起こしてくれることを待っている。一方、与党は「弾風」の火を絶やしてはいけない状況だ。総選挙政局では、一日は三秋のごとく、残りの18日間はどんな風が吹くのだろうか。

宋虎根(ソン・ホグン)客員論説委員(ソウル大学教授・社会学) hknsong@snu.ac.kr