
プロバスケットボールLGの金泰煥(キム・テファン、54)監督は、最近、かかとの治療を受けている。運動のしすぎで異常を来たしたという。コートでプレーする選手でもない監督がなぜ。
それには事情がある。31日に蚕室(チャムシル)室内体育館で開かれるコーチング・スタッフのオールスター戦に備えて、普段より運動量を無理に増やしたためだ。
プロバスケットボールで最高齢監督の金監督は、身長1m70に体重90kgで、下腹が出たふっくらとした体型。昨年のオールスター戦で監督連合チームのメンバーとして芸能人チームとの試合に出場した金監督は「チビTシャツ」を着たようなぴたっと引き締まるユニフォーム姿でコートをふらふらと走り、話題になった。そこで今年は下腹をひっこめ、少しでもカッコいい姿でコートに立ちたいと決心したのだ。
金監督は、ホームの昌原(チャンウォン)で宿所と練習場を移動するとき、選手団と離れて一人で歩く。また、時間があるたびにランニング・マシンに上がり目標の500Calに達するまで走り続ける。ラーメンやチャンポンなど好物の夜食も止めた。「一日2、3時間歩いていると、真冬でも汗びっしょりになります。体重をどのくらい減らせるか、後で見て直接確認してください」
昨年と違って、今回のオールスター戦では、コーチング・スタッフが初めて中部(TG三宝、電子ランド、三星、SK、SBS)と南部(KCC、オリオンズ、モビス、LG、KTF)に分かれて対決をする方式で行われる。ファンの前で実力がそのままあらわになる舞台であるため、各チームの監督・コーチはプレッシャーを感じている。
1989年に引退して以来、初めてユニフォームを着るという電子ランドの兪載學(ユ・ジェハク、41)監督は、イム・グンベ・コーチと夜間練習中だ。選手らと1対1プレーもするなど、ドリブルとシュートの感覚も思い出している。兪監督は「非常に気になります。恥をかくわけにはいきません」と意欲を示した。
プロバスケットボールのコーチング・スタッフのうち最長身のLG朴チョンチョン・コーチ(44、1m94)は「現役時代に使っていた膝保護サポーターでもつけてダンクシュートを狙いたい」と自信のある様子。一日100本ずつシュート練習に励んでいる朴コーチは、実業チームの現代(ヒョンデ)でともにプレーしたKCCの辛善宇(シン・ソヌ)監督(48)と、1984年以来20年ぶりにまた呼吸を合わせる。
釜山(プサン)がホームのKTFチュ・イルスン監督(41)は夜間に宿所近くにある海雲臺(ヘウンデ)の砂浜を走っている。普段フィットネスクラブに通って体力を管理してきたオリオンズの金鎭(キム・ジン)監督(43)と三星の金東光(キム・ドングァン、53)監督は、特別シュート練習に入った。
一方、体重が100kg前後を行き来するTG三宝のチョン・チャンジン監督(41)は弱音を吐く。「全然運動していないから、事務係か応援にとどまりたい」という。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






