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[オピニオン]オルビ

Posted January. 08, 2004 23:05,   

昨年ソウル行政裁判所が修学能力試験(日本のセンター試験、修能)の個人席次の公開を言い渡したものの、教育人的資源部(教育部)は今度の修能でも頑なに席次を公開しなかった。その結果、今年の入試でも私設の機関が推定した不正確な資料が氾濫し、受験生は否応なくお金を出すしかなかった。教育当局は席次公開が非教育的だという理由を挙げているが、受験生の立場としては極めて横暴なやり方だと言わざるを得ない。ただでさえ不確実性で満ちている入試で、個人が自分でうまくやれというふうな「情報隠し」の教育政策は受験生の憤慨をさらに煽るだけだ。

◆「オルビ」というインターネット入試サイトが人気を博している。「最上位の集まり」というラテン語にちなんで名前をつけたというこのサイトは、「ソ延高(ソヨンゴ、ソウル大、延世大、高麗大)」と「医歯漢(イチハン、医大、歯科大、漢方医学大)」を狙うトップクラスの受験生らが情報交換を行うところだ。同じ大学、同じ学科を志願した受験生らがインターネットに接続して自分の修能成績と内申を公開すれば、入試専門家もできなかったことが驚くにも可能になる。主要大学の合格ラインをある程度予測でき、ベールに包まれている論述と口述試験をどう準備すればいいかも見当がつく。受験生ひとりひとりは弱い存在だが、多数が団結すると強い力を持つ集団の威力だ。

◆「オルビ」の文化的意味は教育当局と大学に対する「愉快な反乱」だ。教育部が修学能力試験の個人席次を公開しないと意地を張っても、統計技法まで動員して全体受験生の中で自分の位置がどこなのか調べる。名門大学がカットラインについていくら黙っていても彼らは合格と不合格の情報を交換しながら、正確な点数を把握している。既成世代が主導する情報の統制と不確実性をあざ笑いながらである。

◆彼らは自らを上位1%のコミュニティだと定めている。毎年修学能力試験を受ける受験生が60万名を上回るから上位6000人に当たる。先進国では成績の優れた学生を国家の未来を担う棟梁だとして積極的に後援している。しかし、私たちは教育的でないという理由で、意図的に受験生の優劣を区分しにくくしておいて入試を行っている。果して正しい方向なのか。そうした中で必死になって大学の関門を潜り抜けようとしている「オルビ」らの奮闘が切ない。

洪賛植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com