秋夕(チュソク)の連休に南海岸地方を襲った台風14号により、莫大な人命および財産の被害が発生した。それでなくても、晴天不足で出来高を心配していた水稲、果樹農家は、台風が吹き荒れた土地を目の前にして、ぼう然となった。水びたしの田畑、泥まみれの野菜畑、あちこちに転がっている果実を目にする農民の気持ちは、言葉では言い表せないだろう。
南海岸一円の漁場と養殖場も、台風の直撃を受けた。赤潮の被害に台風の被害まで重なり、漁民の憂いもまた農民に劣らない。
農漁村の台風被害は、人力では防ぎ難い自然の災害だとしよう。しかし、慶尚南道馬山市(キョンサンナムド・マサンシ)のとんでもない人命被害は、人災としか言いようがない。津波警報により、ほかの地域では徹底した住民の避難措置が取られ、人命の被害を最少化したのに対し、馬山では多数の住民が津波が襲ってくることを知らなかったために、被害に遭ったという。馬山市の災害対策本部をはじめ、行政、警察関係者らはその時何をしていたのか、必ずや責任を問われるべきだろう。
台風14号は、例年の台風と違って、停電による大規模な産業被害をもたらした。強力な地震にも耐えられるように設計されたといわれる原子力発電所が運転を停止した事態は、確かな原因究明が行われなければならないだろう。この際、穴を探して埋め合わせることで、さらに大きな災難を防ぐことができる。とりわけ、中小企業と石油化学企業の被害が大きいという。政府は、台風被害に遭った企業に対し、特段の支援策を講じるべきだろう。
貨物の連帯スト騒ぎが一段落し、一息ついていた釜山コンテナ専用埠頭の台風被害も深刻な状態だ。釜山港の新ガンマン埠頭は、大型クレーン7基のうち6基が倒壊し、埠頭の機能が麻痺する状態に陥っている。
クレーンを新しく造るには、1年近くかかるという。非常対策を講じなければ、輸出入貨物の玄関口釜山港が、致命的なダメージを受ける可能性もある。台風被害の修復作業に官民および軍が、力を合わせて取り組むべきだ。






