現在の高校3年生が大学浪人との競争を避け、積極的に随時募集に志願したことから、2004学年度2学期の随時募集の競争倍率が高くなっている。
在学生らは、2日に行われた大学修学能力試験(修能・日本のセンター試験にあたる)模擬評価の難易度が高かったことから、修能で在学生に比べ大学浪人の実力が伝統的に強かったことを考慮して、学校生活成績簿の反映率が高い随時募集に集中している。
ソウル大、延世(ヨンセ)大、梨花(イファ)女子大など、2004学年度2学期の随時募集願書の受付けを締め切ったほとんどの大学が、昨年より高い競争倍率を記録した。
ソウル大は6.77倍で、昨年の6.56倍よりやや高く、浦項(ポハン)工科大学も4.1倍と、昨年の3.42倍より高い競争倍率を示した。
梨花女子大は、昨年の5.92倍から7.4倍に、延世大学ソウルキャンパスは、昨年の5.15倍から5.81倍、西江(ソガン)大も昨年の8.18倍から9.51倍と、昨年に比べ競争倍率が大きく高くなった。
2004学年度2学期の随時募集枠は、2003学年度に比べ12の大学で3万4968人増えたことから、競争倍率の上昇は在学生の志願が大幅に増えたことを意味する。
在学生らは、昨年の修能で大学浪人の平均成績が在学生に比べ、人文系は24.8点、理数系は37.5点も高く、定時募集では在学生が不利だと考えているうえ、2日に行われた模擬評価が、在学生の不安を募らせた。
ソウル外国語高校3年のユン・ビンナ(18)さんは「同じクラスの38人のうち28人が随時募集に志願した」とし「模擬評価を終えてから、随時募集を考えていなかった学生たちも、相当数随時募集に志願した」と語った。ユンさんはまた「随時募集で2つの大学への志願を考えていた学生たちが、先生の勧めで応募する大学の数を増やすこともある」と話した。
同じクラスの70%が随時募集に志願したという、ソウルヨンシン高校3年のカク・ドンジュン(18)君は「修能の模擬評価の難易度が高すぎて、同じクラスのほとんどが定時募集に志願すれば、修能で大学浪人に後れを取るだろうと考えている」と語った。
入試専門家らは、現在随時募集の願書を受付けているかなりの大学でも、昨年より競争倍率が上がるものと展望している。
大学予備校「大成(デソン)学院」の李ヨンドク評価室長は「2日に行われた修能の模擬評価は、在学生と大学浪人ともに大幅に点数が下がったものの、在学生らが危機感を覚え、随時募集に群がっているようだ」と分析した。
孫曉林 aryssong@donga.com






