北朝鮮と日本を行き来する唯一の貨客船「万景峰(マンキョンボン)92」が25日、警察の厳しい監視・警戒態勢下、約7カ月ぶりに新潟港に入港した。当日、日本人拉致被害者家族や被害者支援団体は入港反対のデモを行った。
日本国土交通省と海上保安庁などは、万景峰号が同日午前8時30分、新潟港の中央ふ頭に接岸した後、船上の安全検査に着手、船体の構造と救命設備などが国際基準に合っているかどうかなどについて集中的な検査を行った。
しかし、古川元久官房副長官が同午後「異常なし」と点検結果を発表したことによって、万景峰号は26日午前、在日本朝鮮人総連合会(総連)の大学生をはじめ故郷訪問団など乗客およそ200人と貨物を積んで、新潟港を出港する予定だ。
同日、新潟港の中央ふ頭には、早朝から万景峰号の入港に反対する拉致被害者家族らと被害者支援団体の会員ら、およそ200人が集まり「万景峰号は帰れ」などのスローガンを叫び、デモを行った。入港の際、ふ頭では総連幹部など約200人も万景峰号の入港を歓迎する旗を振るなどして出迎えたが、警察が双方の間で厳しい警戒態勢を取り、大きな混乱はなかった。
一方、日本全域から集まった右翼団体の会員らは、105台の街頭宣伝カーに乗って港内に進入しようとしたが、警察の阻止で進入できず、新潟市内のあちこちでデモを繰り広げた。
朴元在 parkwj@donga.com






