フランスでは、夏の休暇シーズンになると大半の教会と聖堂が門を閉める。信者だけでなく、聖職者まで1ヵ月間休暇に出かけるためだ。そのお陰で、フランスの教会を借りて礼拝する韓国人は上機嫌だ。フランス人の夏の休暇が、韓国人が建物を自由に使える幸福な期間になるのである。7月に休暇で出かける人を指す「7月族」と8月に休む人を指す「8月族」という単語もフランスの長い夏休みの産物だ。現代(ヒョンデ)自動車の場合、週休2日制が施行されれば、平均の休暇数が世界最高水準に増えるという。やがて韓国にも「休暇シーズンの礼拝中断」というフランス文化が拡がるかもしれない。
◆夏休みに関する限り、ブッシュ米大統領もフランス人に劣らず幸せな人だ。現在テキサス州のクロフォードの私邸で1ヵ月間の休暇を送っている。1ヵ月の休暇である。1週間の休暇に満足する韓国の凡人には、その気分は想像を絶する。たった4日間の休暇を過ごした盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も同じだろう。ブッシュ大統領は、静養先に出発する前、主治医から「健康状態は良好」という幸せな知らせまで受けた。長期休暇に対する批判にもかかわらず、3年間揺らぐことのないブッシュ大統領の頑固さも相当なものだ。
◆ここまでなら、単なる他人の夏休みの話だ。しかし今年のブッシュ大統領の休暇は、我々に特別な関心事となる。いわゆる「働く休暇(working vacation)」を送るブッシュ大統領の日課の中に、北朝鮮の核問題が入っているためだ。ブッシュ大統領は一昨日、北朝鮮の核問題の主務者であるパウエル国務長官とアーミテージ国務副長官を呼んで、北朝鮮の核問題を話し合った。ブッシュ大統領の休暇中、執務はラムズフェルド国防長官らとの協議で行われる。ブッシュ大統領が参謀たちと協議する米軍の再配置問題も、韓国に即座に影響を及ぼす。
◆ブッシュ大統領は、1600エーカーもあるクロフォードを多様に活用している。英国のブレア首相や小泉首相のような「友人」を呼んで、心の内を話し合う場所として活用することはよく知られている。盧大統領がいつかクロフォードに招待されるなら、韓米首脳の関係が非常に近くなったというしるしになるだろう。現在としては、そのようになることを待つしかない。しかし、いまクロフォードで行われている韓半島の懸案協議は、待つ対象ではない。内容を速かに把握して、適切な対応をしなければならない。
方炯南(パン・ヒョンナム) hnbhang@donga.com






