仁川(インチョン)の松島(ソンド)、永宗(ヨンジョン)、菁蘿(チョンラ)の3地区6336万坪が最初の「経済自由区域(経済特区)」に指定された。
また、釜山(プサン)と全南光陽(チョンナム・クァンヤン)は今月中に指定申請を出す予定であり、早ければ10月ごろ指定されるものと見られる。
財政経済部は5日、経済自由区域委員会を開き、仁川経済自由区域指定案を確定、議決
した。
指定案によると、松島地区は国際業務と情報技術(IT)など先端産業を中心に、永宗地区は空港と国際物流の中心に、菁蘿地区は国際金融と観光レジャーを中心に、それぞれ開発される。
政府と仁川市は交通インフラの改善に向けて、08年まで仁川地下鉄1号線(松島)を延長し、第3京仁高速道路(松島)、第2連陸橋(永宗)、空港鉄道(菁蘿)などを建設する計画だ。また、第2段階として20年までに第3連陸橋(永宗)と第2外郭循環道路(菁蘿)を設けることにした。20年までの交通インフラが整備されれば、これらの地区には49万人が居住すると推算される。
仁川市は一戸建て住宅、アパート、オフィステルなどおよそ18万世帯の住宅を建設し、そのうち10%を外国企業(韓国職員を含む)に供給する方針だ。
経済自由区域に入居する外国の投資企業には3年間所得税と法人税を課税せず、その後の2年間も半分だけ納税するようにした。
また、1万ドル範囲内で外貨を自由に取引することができ、賃貸料の減免などの恩恵を受けられる。
工場総量制、過密負担金制、中小企業固有業種排除制度など各種の規制も緩和される。
経済自由区域内では、外国人専用の病院と薬局などの設立が認められ、各種の公文書が英語で出されされ処理される。
安相洙(アン・サンス)仁川市長は、「自由区域に外国の有名大学の分校を設立するため、米国のスタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)などとコンタクトを取っており、外国の有名総合病院を招致するため、ジョン・ホップキンス大学やハーバード大学と交渉を進めている」と述べた。
千光巖 iam@donga.com