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[オピニオン] 関係障害の40代

Posted April. 22, 2003 22:56,   

中年の夫婦がテレビドラマを見ていた。男の浮気を描いた内容だった。夫がふと妻に聞いた。「お前、俺に女ができたらどうするつもりだ」。妻は0.5秒も悩まずに答えた。

「あなたのようにお腹が出て、年を取って、金もない男を誰が好きになるの」。その言葉を聞いた瞬間、主人は殺意を感じたという。先月「男たち」というタイトルで公演されたドラマで、精神科医者のチョン・ヘシンさんが紹介した話だ。

◆男性にも「閉経期症状」が現われる。一番近い人と信じた妻にさえ認められないという事実に、今更ながら怒りを発したり、流行歌を聞きながら思わず涙が出て、子どもに見られないようにすぐトイレに隠れることもある。体だけ以前のようではなくなったのではない。感情が鋭敏になったのだ。40歳を過ぎてから男性ホルモンが減る代わりに、女性ホルモンの比重が増えることも一つの原因だ。「強い男コンプレックス」の中で、業績志向で暮らしてきた男性が、関係を重視する女性の性に目覚めるようになるのも、この時期だ。

◆40代の男性の危機は今日、韓国だけのことではない。97年「中年危機の男」を書いた心理学博士ジム・コンウェイ氏によると、山の頂上に立っては「この山があの山なのか」と言う姿が中年男性の自画像だ。若い時の夢と野望を本当に実現したのか、自分が目指した目標が果たしてこれだったのか、懐疑に陥る時でもある。だが03年、韓国の40代男性はこれより深刻だ。いつからか家族とも、会社の同僚や後輩とも有意義な時間や心の中の話を打ち明けることができない「関係障害者」になってしまった。罪があるとすれば「やればできる」という成功神話を信じて仕事ばかりしたために子どもと一緒に遊ぶことができなかったことや、急な抜擢人事、年功序列の破壊のために、年齢と経験しか持たない人間になったというだけなのだが。

◆問題解決は問題があることを悟る瞬間から始まる。家と職場での人間関係に障害があると感じたら、これから解決していかなければならない。ただ、一気にいい関係を結ぼうとすれば逆効果だけが生じるというのが、専門家の話だ。家族にも「話し合おう」と思いながらも自分の考え方だけを説教することなく、一緒にいる時間を増やして暖かい目で見守ることから始めた方がいい。自分の能力を点検して退職後を準備することも重要だ。40代はみな100億ウォンの宝くじに当たった人に違いない。今までは知らなかった「感性」という贈り物をもらったからだ。また違う自分、新しい自分と愛に落ちることも、人生の祝福になりうる。

金順徳(キン・ジュンドク)論説委員 yuri@donga.com