02〜03エニーコール・プロバスケットボール・プレーオフ第1戦の初試合で顔を合わせる三星(サムスン)・サンダーズとコリアテンダー・プルミ戦で一番のカギを握るのは、ソ・ジャンフン(三星)とエリック・イバーツ(コリアテンダー)の活躍だ。
しかし、この2人の活躍はあまりにも当たり前で、話題にもならない。代わりに、両チームの監督が一番気をもんでいるのが、チュ・ヒジョン(三星)とファン・ジンウォン(コリアテンダー)の活躍ぶりだ。
今シーズン、三星の最大の弱点は、容易に雰囲気に振り回され、外郭シュートが弱いということ。三星は、最近チュ・ヒジョンの活躍でその解決策を探っている。
三星は今シーズン、コリアテンダー戦などいくつかの試合で、20点以上をリードし、終盤で逆転負けする悪夢を繰り返した。
しかし、6ラウンドに入って三星ベンチはこの悩みを投げ捨てることができた。シーズン中盤まで、チームの中核であるソ・ジャンフンと相性が合わなかったチュ・ヒジョンが、コンビプレーに適応し始めてから、悔しい逆転負けは消えた。致命的な弱点だった外郭シュートも、李ミンヒョンコーチの個人教習で良くなった。今シーズン、35%のチュ・ヒジョンの3点シュートの成功率が6ラウンドでは42%と高くなった。
野戦司令官のチュ・ヒジョンがソ・ジャンフンと呼吸を合わせ、チームの致命的弱点である外郭攻撃までカバーしてくれれば、決して負けないというのが、三星ベンチの計算だ。
これに対して、コリアテンダーの攻撃の核であるファン・ジンウォンは、三星にやられた恨みを返すという覚悟だ。ファン・ジンウォンは、今シーズン、コリアテンダー突風の中心に立って、正規リーグで「技量発展賞」までもらったが、「三星」という名前を聞いただけで、今も顔色が変わる。
「中央(チュンアン)大学の全盛期を率いた中心メンバーの1人」という自負心に満ちているファン・ジンウォンは、2001年の新人ドラフトで三星に指名された。しかし、彼はデビュー戦を戦う前に、LGセイカーズにトレードされる生涯最大の悲しみを味わわなければならなかった。
LGを経て、昨シーズン終盤、コリアテンダーのユニホームを着たファン・ジンウォンは、今シーズン、「災い転じて福となす」という言葉にふさわしい活躍で主戦にのし上がった後、特有の早い速功と正確なシューティングで、チームをプレーオフへ導いた。ファン・ジンウォンにとって、プレーオフは復讐戦になる。今シーズンの記録も、53試合で、14.6点、3.0リバウンド、2.8アシストと、デビュー以来最高の成績だ。
金尙浩 hyangsan@donga.com






