
勝利の喜びより、むしろKO勝ちできなかったことを悔しがった。 女子プロボクシング初の「韓日戦」− 韓国の判定勝ち
「かわいい顔をしていたので、弱いかと思ったら、意外と強かったです。KO勝ちしたかったんですが…。勝ったことは勝ったけど、なんだかすっきりしないですね」
韓国フライ級チャンピオン李仁栄(イ・インヨン、31、サンボン・ジム)。李は、24日、ソウル蚕室(チャムシル)学生体育館で行われた「韓日ノンタイトル戦」で、日本同級王者の八島有美に、3−0の判定で快勝した。しかし、李は、
韓国では初めて開かれた、女子プロボクシングの国際大会。男っぽい顔立ちの李に比べ、八島はティーン雑誌の表紙モデルになったこともあるくらいの美女で、多くのファンを持っている。プロボクシングの衰退で観衆も少なく、ファイトマネーも、八島350万ウォン、李150万ウォンで、男子の10分の一に過ぎないが、それでもリングサイドの熱気は熱かった。
「李仁栄、ファイト!」「がんばれ!」「もう一発!もう一発!」
李仁栄が強烈な一発を食らわすたびに、歓声が沸き起こった。第8ラウンドの試合をハラハラしながら見守っていた李の母親、金サムスン(67)さんは、「娘が殴られるたびに、胸がドキドキして、見ることができなかった。こんなスポーツをなぜやりたいのか、分からない」と語った。
この日の試合は、3−0の判定で李の完勝。第1ラウンドで、1メートル60の李は、自分より5センチメートルも高い八島のあごに、レフトフックを叩き込み機先を制すると、その後は、一方的な攻撃を展開した。李は、第7ラウンドには、八島をダウン寸前まで追い込んだが、決定的な一発をあびせることができず、KO勝ちはできなかった。李は5戦全勝(2KO)、八島は8勝(3KO)2敗1引き分け。
試合後、八島は「最初会った時に、ボーイッシュな印象を受けたが、パンチまで男子くらい強いとは思わなかった」と驚きを隠さなかった。
プロボクシングは、男子でもなかなかできない大変なスポーツ。そんなスポーツを、李はなぜやりたいと思うのだろうか。
「小さい頃からよくけんかをしたからか、ボクシングで殴られるのも怖くないんです。一発殴られたら、こっちは二発も三発も殴ればいいんですから。それに、プロボクシングは、1対1で正々堂々と戦うスポーツという点が好きですね」
李は、中学を卒業するまで陸上とハンドボールをしていたが、友だちが男子生徒から叩かれると、代わりに仕返しに行ったりするほど、ボクシングとの「縁」が深かった。普段も、李は、同じジムの男子高校生の選手をダウンさせるほど、強いパンチを持っている。
今回の大会は、李にとっては、初めての国際大会。李は、「必ず韓国初のプロボクシング世界チャンピオンになってみせる」と抱負を語った。
現在、国際女子ボクシング協会(IFBA)フライ級の世界チャンピオンは、英国のミッシエル・サトクリフ。李のプロモーターである、元世界チャンピオンのピョン・ジョンイル氏は、「4月か5月頃、サトクリフとタイトルマッチを行う計画だ」と明らかにした。
李元洪 bluesky@donga.com






