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李亨沢、アガシに1−18で2回戦敗退 全豪オープン

李亨沢、アガシに1−18で2回戦敗退 全豪オープン

Posted January. 15, 2003 23:07,   

「まるでエイリアンと戦っているような気分だった」

先のシドニー国際で優勝し勢いに乗った李亨沢(イ・ヒョンテク、27、三星証券)だったが、スーパースターのアンドレ・アガシ(33、米国)を相手には自分のプレーを見せることができなかった。

テニスの4大大会今季第1戦、全豪オープン第3日は15日、メルボルンのメルボルン・パーク・テニスセンターで行われ、男子シングルス2回戦でアガシは李亨沢にセットスコア3−0(6−1、6−0、6−0)で快勝した。30代半ばとは思えないほど、アガシは強かった。

試合時間はわずか1時間20分。韓国人初のATPツアー優勝の快挙を挙げた李だったが、パーフェクトに近いアガシのストロークには手も足も出なかった。三星証券のチュ・ウォンホン監督は「アガシは全盛の時よりもいいプレーを見せてくれた。まるでテニスロボットのようだった」と舌を巻いた。

ウェイトトレーニングに力を入れたのか、体にほどよく筋肉のついたアガシは、縦横無尽にコートを駆け巡り、最初のゲームを許しただけで、後は立て続けに18ゲームを奪った。

一方の李は、休む暇もなく試合が続き、疲れがたまっていたうえ、アガシのパワープレーに振り回され、アガシより18も多い31のミスをした。アガシとの通算成績は3戦全敗。

妻のシュテフィ・グラフから力強い声援を受けたアガシは、試合後、「すべてがスムーズに行った。李に実力がなかったからだとは思わない」と語った。

アガシはグラフに出会ってからすべてが変わった。アガシは97年米人気女優のブルック・シールズと結婚したが、その後、テニスは不振に陥った。99年離婚し、同年、グラフと恋人関係になり交際を始めた。ドイツ出身のグラフは88年4大大会を制覇し、グランドスラムを達成したテニス界の女王だ。

グラフに出会った99年、アガシは4年ぶりに再びメジャー2大会(全仏オープン、USオープン)に優勝した。00年と01年には全豪オープン2連覇を達成した。100位以下に落ちた世界ランキングも急上昇した。

01年10月、グラフと結婚したアガシは、今や息子を持つ父親選手。メジャー大会優勝7回に通算54勝を誇るアガシが、レイトン・ヒューイット(豪州)を抑えて世界ランキング1位に返り咲くのも時間の問題だ。



金鍾錫 kjs0123@donga.com