
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は10日、「核不拡散条約(NPT)から脱退する」と宣言した。
北朝鮮の国営中央通信と朝鮮中央放送、平壌(ピョンヤン)放送が一斉に報じたところによると、北朝鮮は、10日発表した政府声明でこのように明言した後「NPT第3条による国際原子力機関(IAEA)との保障措置協定の拘束からも、完全に抜け出すことを宣言する」と強調した。
北朝鮮が昨年12月、核施設の再稼働に向けた準備作業を完了したのに続き、NPTからも脱退することによって、国際機関との核関連協定はすべて破棄された状況となり、北朝鮮の核兵器開発は再び新たな局面を迎えるようになった。
この声明は「米国が、93年6月11日の米朝共同声明にもとづく核による脅しの中止と敵対政策の放棄を公約した義務を、一方的に見捨てた状況下で、北朝鮮政府は、同声明によって、NPT脱退の効力が自動的に即時発生することを宣言する」とした。脱退宣言の後、90日間の猶予期間を定めているNPT規定さえ無視する考えを明確にしたものだ。
しかし声明は「北朝鮮は、NPTから脱退するものの、核兵器を作る意向はない」とし、「米国が北朝鮮圧殺政策を放棄し、核の脅威を中止するならば、北朝鮮は核兵器を作らないことを、米朝間の別の検証を通じて証明してみせることができる」とし、米朝間の直接対話を通じて解決したい意向も表明した。
韓国政府は、北朝鮮のNPT脱退宣言の対応策を講じるために、10日午後、統一部の丁世鉉(チョン・セヒョン)長官が出席する緊急国家安全保障会議(NSC)常任委員会を招集し、対策を話し合った。政府はこの会議で、北朝鮮に対し△NPT脱退宣言を撤回し△濃縮ウランによる核開発計画を廃棄するなど米朝対話を通じて、問題を解決していくよう求めた。
政府当局者は「北朝鮮がNPT脱退を宣言したのは、核凍結解除の動きによって、すでに予想されていた」とし「北朝鮮は、米国がさらに明白かつ積極的な交渉に臨むよう誘導するために、NPT脱退という最後のカードを切ったようだ」との見方を示した。
金影植 spear@donga.com






