Go to contents

[社説]秘書室長が権力ナンバー2になってはいけない

[社説]秘書室長が権力ナンバー2になってはいけない

Posted January. 08, 2003 22:40,   

大統領秘書室長は大統領と頻繁に会う人だ。大統領と会う頻度が権力と比例するしかない帝王的大統領制のもとでは秘書室長の力はひときわ大きい。歴代秘書室長のなかではその権限を間違って使って、国政を混乱に陥れ、大統領にこの上ない迷惑をかけた事例が少なくない。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期政権の初代大統領秘書室長に内定した文喜相(ムン・ヒサン)議員が気を付けなければならない点もこれだ。文議員が自分に与えられた力をどれぐらい節制できるかということによって、彼の評価が決められる。何よりも「権力ナンバー2」になろうという心中の誘惑を警戒し、自分の政治的立地を強化するため肩書きを利用することは、ないようにしてほしい。いつでも大統領に忠言をし、正しいことに力を入れるのが「国民の大統領」である時代の秘書室長の心構えだ。

文氏が最も力を傾けなければならないことは、調整と仲裁だ。大統領と国会、閣僚と大統領府首席秘書官、首席秘書官同士のかっ藤をなくし、国政をバランスよく調整する立場でなければならない。政治家秘書室長の役割は、与小野大の状況では肯定的だ。歴代秘書室長たちよりいっそう野党を尊重し、合理的関係を維持するよう努力してほしい。

ただ「政治家秘書室長」の起用が大統領府の政策機能を弱化させる方へ作用してはいけない。今度の機会に、大統領の権力基盤強化レベルで組まれた現在の大統領府の組織を政策中心に変えた方がいい。政府省庁の上に君臨する「小内閣」でなく、大統領の主な政策課題だけを担当するようにならなければならない。日常的行政は閣僚たちが所信を持って行えるよう一任し、大統領府は改革的でより創意的な仕事をした方がいい。

言わせてもらえば、大統領秘書室は大統領の手足だ。彼らがどうするかによって、大統領が成功できるかできないかが掛かっていると言っても過言でない。大統領府の生産性が最大限発揮できるよう組織改善と人選作業がなされなければならないのは、まさにそのためだ。