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[オピニオン]毎日のようにシャンプー

Posted January. 07, 2003 22:06,   

髪の手入れに強迫症を持っている人々が意外に多い。髪の毛の手入れがうまくできた日は、仕事も順調に進むように思われ、髪の手入れがうまくいかなかった日は、何をしてもダメなように思えるという人など、髪のジンクスを抱えている人たちが少なくない。毎朝ていねいにシャンプーし、ドライヤーで髪の毛を整える思春期の女の子に「髪に払っている注意の半分だけでも勉強に使えば、一番になる」と叱った後、話の通じない古い世代扱いにされてしまったという母親たちもいる。そういえば、外見などには全く気を使わなさそうに見える盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領も、髪の毛の手入れには、大いに気を使っているというから、青少年や女性らばかり叱るわけにもいかない。

▲日常に隠された意味を分析した米サンフランシスコ州立大学のアーサー・バーガー教授は、毎日髪を洗う現代人の習性が、宗教的な意識にまで昇華されつつあると話している。頭皮の油分という「敵」を攻撃し、つややかな髪の毛で自然な純粋さという「美徳」を回復させるという意味からだ。われわれの身体は、油分によるあかという公害を生産する罪悪の根源だ。シャンプーは、多様な香りと機能で、油分のあかを浄化し、清潔な状態を取り戻すことで、髪の毛を、そして人間を助ける。豊富なバブルは、その極めて弱く軟らかい性質で、最も汚いものをなくしてくれる逆説的な力を持っている。あるシャンプー会社の調査を見てみると、韓国の若い都市女性の80%が毎日髪の毛を洗っているというから、それらはほぼ毎日しょく罪の儀式を行っているわけだ。

▲ところが、これが何ということだろうか。毎日髪を洗うのが、かえって髪の毛を害すると、米ウォールストリートジャーナル紙が報じたのだ。米マウンテンサイナイ医科大学のウォルター・ウンガー教授によると、頻繁なシャンプーが毛髪の保護に必ず必要とされる油分まで奪っていくために、さらに乾燥化し、手入れもむずかしくなるという。皮膚科専門医のバーニー・ケネット博士は「だいたい、米国人はすべてのものを洗いすぎる」とし、行き過ぎた清潔が健康にはマイナスになり得ると指摘した。ここでさらに一歩進んで、ハーバード大学のスコットウェイス博士は、やや汚くても細菌も若干あり完ぺきに予防注射も注射していない環境で育った人が、ぜんそくや湿しんなどアレルギー疾患にならないという「公衆衛生のパラドックス」を主張した。

▲清潔すぎるのが適当に不潔なことより良くないという科学者らの発見は、われわれに妙な安ど感を与える。若干の汚さがあってこそ、われわれの身体の免疫システムがこまめに働くようになる。清潔でなければならないという根本主義的な強迫観念こそ、もう一つの病気の原因になり得るのかも知れない。何ごともそうだが、行き過ぎて良いものはない。人間だって、傷ひとつなく完ぺきであるよりは、ある程度すき間があってこそ近づく気になる。問題はその「適当な程度」がどこまでかというのだが。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com