
韓国女子バスケットボールに希望の光が差している。
河恩珠(ハ・ウンジュ、日本静岡短大1年)。2m02cmという長身の河は、84年の「ロサンゼルスの神話」からちょうど20年になる04年「アテネの神話」を実現させる主人公の一人だ。
ロサンゼルス五輪で銀メダルを獲得した韓国女子バスケットが、これまで国際大会で優勝まであと一歩のところで苦杯をなめたのは、高さで相手に圧倒されたから。00年シドニー五輪でもベスト4で満足しなければならなかったのも長身センターの不在が最大の原因だった。
80年代韓国代表のセンターを務めた河ドンギさん(2.5m)の娘の河恩珠は、70年に及ぶ韓国女子バスケットの歴史の中で最も身長が高い。80年代に「象さんセンター」と呼ばれた金ヨンヒ(41)さんも2mだったが、巨人病だった金さんは高い身長のわりには動きが鈍かった。しかし、河は背の低い選手のようにスピードや機動性に優れているうえ、シュートも正確だ。
韓国女子バスケットボール連盟(WKBL)の趙勝延(チョ・スンヨン)専務は「河がゴール下をきっちり守ってくれるだけでも、韓国女子バスケットはまったく違うプレーができる。韓国のプロチームで経験を積めば、世界的なセンターに成長する可能性の高い選手だ」と語った。
河は優勝を生み出す「ミダスの手」。河はソウル・ソンイル小学校4年生の時からバスケットを始めたが、河が出場した大会でチームが優勝しなかったことなどなかった。ひざの軟骨が砕ける不慮の負傷で韓国での選手生活をあきらめて日本に渡った河は、2年間のリハビリの末、試合に初めて出場したのが桜花学園3年のときの01年。河が活躍した桜花学園は01年に3つの全国大会(インターハイ、インター大会、国体)で優勝した。その他の地域大会の優勝は数え切れないほどだ。
バスケット関係者たちは、河が韓国に復帰すれば、アジアトップの座への復帰はもちろん、世界トップも期待できるとみている。問題は河にかかっている。ソンイル女子中学1年の時にけがをして手術を受けるため日本に渡った河は、自分のけがを治しバスケットを続けさせてくれた日本を「第2の故郷」と思っている。実際、日本では河を帰化させ日本代表としてプレーさせようという動きもあった。
一方、河は米国進出を希望しており、これも韓国復帰の足かせとなっている。河は来年3月の卒業後、米女子プロバスケットボール(WNBA)進出を希望している。これがままならない場合、日本の実業チームでプレーする考えだ。いずれにしても、韓国女子バスケットの中興の夢は消えてしまう。
趙専務は「河が韓国のプロチームでプレーするのが一番。とりあえず今年6月に開かれるアジア女子バスケット選手権大会の前に韓国代表としてプレーするように河を説得するつもりだ」と語った。
金尙浩 hyangsan@donga.com






