「カマキリシューター」金ヨンマン(30・SKナイツ・写真)は、最近気が重くてならない。得点が大きく減って主砲としてのプライドが崩れた上、チームまで6連敗に陥ってしまったからだ。
今年7月、モービス・オートモンズから SKナイツにトレードされた金ヨンマンは、チーム内の新しい看板スターとして注目されていた。ソ・ジャンフンが離れたSKナイツは彼に大きな期待を掛けている。年俸も2億2000万ウォンにのぼる。
しかし、チームの成績が振るわないと非難のほこ先は彼に向けられている。チームが連敗に陥った最近、3ラウンド5試合で金ヨンマンの1試合あたりの平均得点は10.2点。1ラウンド(15.1点)、2ラウンド(17点)と比較すると、いちじるしく減っている。7日のコリアテンダー戦と15日の三星戦では無得点に止まり、がっくりと肩を落としてしまった。 SKナイツの没落と金ヨンマンの不振が軌をいつにしている格好だ。
金ヨンマンの不振についての見方もさまざまだ。 SKナイツのチェ・インソン監督は「チームにこれといったシューティングガードとセンターがいないため、スモールフォワードの金ヨンマンがコートのインサイドとアウトサイドを一人でカバーしなければならない」と残念に思っている。
モービス時代、金ヨンマンを指導していた朴スキョKBS解説委員は「頻繁な負傷のため、金ヨンマンの体の調子が悪くなったせいだ。」と指摘している。ひざと腰の具合が悪い金ヨンマンは、昨シーズンは14試合も休んでいた。さらに、新しいチームでシーズン初めに無理してプレーしたのが災いして、体力が底をついてしまったのだ。
チーム内の不和説まで流れ出ている。金ヨンマンが後輩のガードであるファン・ソンインとお互いにパスせず、チームワークを崩しているという。実際、金ヨンマンは先週ある放送局とのインタービューで「ガードがボールをパスするタイミングが間に合わなかったのでシューティングの機会が減った」と文句をいった。
ベテラン選手として後輩らを引っ張っていくべき金ヨンマンが個人の記録にこだわりすぎて、先輩としての役割を十分に果たしていないという声もある。いずれにせよ、金ヨンマンがきちんと自分の役割を果たして初めて、SKナイツもよみがえる希望をもてるということは間違いない。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






