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北朝鮮が宣言「原子力施設の運転・建設を即時再開」

北朝鮮が宣言「原子力施設の運転・建設を即時再開」

Posted December. 12, 2002 21:40,   

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は12日、外務省スポークスマンの談話を通じて、1994年の米朝間のジュネーブ枠組み合意によって取ってきた核凍結措置を解除し、電力生産に必要な原子力施設の稼動と建設を即時再開する考えを示した。

朝鮮中央(チョソンジュンアン)通信によると、北朝鮮外務省のスポークスマンは、米国が先月14日、ジュネーブ枠組み合意によって提供してきた重油の供給中断を決定したのに続き、12月からは実際に重油供給を中断したとし、核凍結の解除と原子力施設の再稼働が不回避だと話した。

北朝鮮が外務省スポークスマンの談話と同時に、以前凍結していたプルトニウム核施設の封印を壊して再稼働に着手したかどうかは、確認されていないが、米朝関係の基本となってきたジュネーブ枠組み体制は、事実上、崩壊直前の状況に置かれている。

韓米両国は、北朝鮮外務省スポークスマンのこの談話について、何らの論評も出していないが、韓国政府は同午後、国家安全保障会議(NSC)の常任委員会を緊急招集し、状況の分析と対策作りに乗り出した。

北朝鮮外務省スポークスマンはこの談話で、「北朝鮮への重油提供は、援助でも協調でもなくて、ただ北朝鮮が稼動と建設中にあった原子力発電所を凍結するのにともなう電力損失を補償するため、米国に与えられた義務項目だった。米国に義務付けられていた重油提供は、言葉だけでなく行動の面でも完全に放棄されている」との認識を強調した。

スポークスマンは続いて「米国は、重油提供の義務を放棄したのが、あたかも北朝鮮が核開発計画を認めたことで、先に合意に違反したからだといって世論をねつ造しているが、それは虚しい試みだ」とし「米国は北朝鮮を『悪の枢軸』と決め付け、核先制攻撃の対象に指定することによって、枠組み合意の精神と条項を、ともに徹底して踏みつぶした責任から決して抜け出せない」と付け加えた。

同スポークスマンはまた、米国が主張している「北朝鮮が核開発計画を認めた」というのは、ケリー米大統領特使が平壌(ピョンヤン)を訪問して以来、『自分の意志で使った表現』だと反論し「北朝鮮は、あえてそれについて論評する必要を感じない」と述べた。

「しかし、朝鮮半島での核問題を平和的に解決しようというのは、わが共和国政府の一貫した立場である。北朝鮮が核施設を再び凍結する問題は、全面的に米国次第だ」と強調した。



金影植 成東基 spear@donga.com esprit@donga.com