金融機関が、以前に大宇(デウ)系列会社の会計監査を担当していた会計法人と会計士に不良監査を行った責任を問い、巨額の損害賠償請求を相次いで起こしている。
朝興(チョフン)銀行は6日「大宇自動車と重工業の会計監査を不誠実に行って経営不振を深刻化させ、結果的に債権銀行に大きな被害を与えたアンゴン、山東(サンドン)会計法人と所属会計士およそ10人を対象に、先月末、損害賠償請求の訴訟をソウル地方裁判所に起こしている」と発表した。
朝興銀行が越した訴訟の損害賠償の請求金額は、大宇自動車への監査を行ったアンゴン法人と所属会計士に70億ウォン、重工業の会計監査を担当していた山東会計法人と所属会計士に61億ウォンなど総131億ウォンに上る。
損害賠償の請求金額は一般会計士に対しては1人当たり5億ウォン、代表取締役に対しては7億ウォンとしている。会計法人に対する損賠金額は所属会計士に請求した金額を全て足した金額に決まった。
朝興銀行関係者は「大宇車と大宇重工業とは別に(株)大宇の会計監査を担当していたもう一つの会計法人と会計士らに対する財産調査を行っている」とし「今月中、この会計法人に対しても損害賠償を請求する考え」と説明した。
この関係者は「大宇グループが粉飾会計を通じて不当な融資を受け、輸出代金を流用する間、会計士らがこれを黙認したりほう助したものと判断される」とし、訴訟の背景について説明した。
これに先んじ、ウリ銀行も先月22日、山東会計法人(大宇重工業)、アンゴン会計法人(大宇自動車)と所属会計士13人に対し、朝興銀行と全く同額の損害賠償請求の訴訟を起こした。
ウリ銀行は続いて先月28日には、大宇通信の会計監査を担当していた青雲(チョンウン)会計法人と所属会計士5人に対しても損害賠償を請求した。
ソウル保証保険も(株)大宇の経営不振と関連した役職員、会計士など19人に対し、今月中に損害賠償の訴訟を起こす計画だ。
預金保険公社は9月「大宇系列会社5社の前職・現職の役職員49人に、4兆2697億ウォンに上る経営不振の責任があり、これら系列会社に対しずさんな会計監査を行った4の会計法人と会計士35人にも2兆8169億ウォンにのぼる連帯責任がある」とし、17の債権金融機関に損賠訴訟の措置を要求した。
申致泳 higgledy@donga.com






