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冬の元気な過ごし方 医師からのアドバイス

冬の元気な過ごし方 医師からのアドバイス

Posted November. 26, 2002 22:58,   

アパートは密閉されているため、冬になったら、暖房によって室内温度は高くなって、湿度は低くなる。室内外の温度差が広がれば、人体の適応が難しくなって免疫力が落ちる。また乾燥した空気は、鼻、口、喉など、呼吸器粘膜を乾かし、ウィルスや細菌に対する抵抗力を急激に落とす。このため、風邪や扁桃炎、鼻咽炎などの呼吸器疾患を誘発するウィルスや細菌に露出される確率も高い。

とくに、新築アパートの場合、資材から吹き出される毒性成分が呼吸器の粘膜を刺激し、トラブルを起こす。このため、免疫力の弱い子どもはさらに注意しなければならない。

また、冬になると、太陽光の量が減って、陰が多くできるため、家にせい息するダニが増えやすくなる。そのため、寒いからといって窓を閉めっぱなしておけば、空気が悪くなって、ほこりが積まれるが、その中にダニが寄生する。家でせい息するダニは、鼻詰まり、くしゃみ、鼻と目のかゆみ、鼻水などの症状を起すとともに、アレルギー鼻炎を誘発・悪化させる。

初冬から風邪と隣り合わせという子どもが多いが、子どもが風邪をひくと、子どもだけでなく母親も苦労する。チョンダムソウル耳鼻咽喉科のチョン・ハウォン院長のアドバイスで、アパートで元気な冬の過ごし方を聞いた。

▲適正な湿度の維持〓加湿器を使ったり、濡れたタオルや洗濯物を室内で干すのが良い。室内噴水台や水族館も加湿の効果がある。

子どもが熱を出して、たんが多く出る呼吸器疾患にかかった時には、家庭に常備されている解熱剤を飲ませて、加湿器を使えば、たんが薄くなって、鼻詰まりも和らぎ、呼吸しやすくなる。しかし、加湿器の内部がきれいでない場合は、かえって水蒸気を通じて細菌が広がりかねないため、1日に1度ずつ水を入れ替えて、内部をきれいに掃除しなければならない。

また、加湿器を枕元において寝るのは良くない。水分粒子が呼吸器に直接入って、気管支の粘膜を刺激する可能性があるため、鼻との距離は最低限2〜3メートル以上を維持した方が良い。また、加湿器を一日中稼動させて、室内がじめじめになるのは避けた方が良い。寝床に付くとき、中間以下に加湿の容量を減らした方が良い。人体に一番適している室内の湿度は40〜60%だ。

▲2〜3時間おきに換気〓窓をよく開けて換気をさせる。冬に健康を維持する秘けつは、どれほど換気をよくするかにかかっている。暖房によって悪くなった部屋の空気を外の新鮮な空気に入れ替えるのが重要だ。2〜3時間おきに一度ずつ窓を開けて換気をさせた方が良い。新生児でなければ、軽い換気には子どもも適応できる。

▲緑の植物で酸素を吸い込もう〓アパートならさらに緑色植物を育てた方が良い。緑の植物は酸素を排出し、空気をきれいにするとともに、水分を吹き出す天然加湿器の役割をするためだ。しかし、アトピ性皮膚炎やアレルギー鼻炎がある場合には、アレルギーの誘発要因になることもあるため、注意すべきだ。

▲十分な水分を摂取する〓水分をたくさん取る。温い水を、大人は1日6〜8杯、子どもは普段飲んでいる量より少し多めに飲んだ方が良い。フルーツと野菜をたくさん食べるのも良い。フルーツと野菜には水分とともにビタミンと無機質が豊富に入っているため、新陳代謝が活発になって、風邪の予防にも役立つ。



金眞敬 kjk9@donga.com