与党民主党の盧武鉉(ノ・ミヒョン)、国民統合21の鄭夢準(チョン・モンジュン)大統領候補が候補一本化に合意し、大統領選の構図がまた揺れ動いている。われわれは、まず一本化が当事者たちの問題で、その正当性のいかんは最終的には有権者の判断に委ねられる問題であるということを明確にしておきたい。にもかかわらず一本化の方法と手順、条件にいくつかの問題があることを指摘せざるを得ない。
まず、世界的に類例を見ない「世論による一本化」は、大統領選の意味を変質させる危険がある。世論というものは、時々刻々と変わり得る存在なのだが、特定時点での部分的な調査結果で公党の大統領候補を決める方式はあまりにも投機性が強い。公約や理念において簡単に克服できない間隙を抱えた二候補が、そのような方法で一本化すれば、アイデンティティーだけが混乱する「斑点だらけの候補」が登場する可能性が大きい。
二候補が、これからでも政策的に歩み寄るための真しで誠実な努力を見せてくれることが、有権者に対する礼儀だと考える。それでなければ、政策の一貫性と差別性で審判を受けるいわゆる「政策選挙」は再び失踪するしかない。
第二に、一本化のためのテレビ討論は、大統領選の公正性を害する恐れがある。公式的な選挙運動開始日をわずか数日前にした時点で、特定候補たちだけのテレビ討論は選挙運動の機会均等の原則にもとる可能性があるためだ。また他の候補たちの参加を保障するとしても、特定候補同士の「一本化興行」のためのテレビ討論は、それ自体が他候補に不利に働くはずなので、論議を呼ぶ余地が多い。
第三に、一本化の条件は、今後の政局に長く火種になるだろう。裏面合意の有無はまだ分からないが、今後方法はどうあれ、両候補陣営の間で一本化に伴う駆け引きや取り引きが行われるのは間違いない。97年の金大統領と金鍾泌(キム・ジョンピル)氏によるDJP連帯の条件が、その後5年間の政権運営で不安定要因になったように、今回の一本化条件も今後政局で不安要因として作用することは明らかだ。
大統領選の意味と公正性、大統領選以後の政局運営に直結するこれらの問題も、やはり両候補の課題であることを留意すべきだ。






