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[オピニオン]長寿の秘訣

Posted November. 15, 2002 22:53,   

米国の鉄鋼王であり、慈善家として知られているアンドリュー・カーネギー は、ニューヨーク・フィルハモニックの重要な支援者だった。ある年、同楽団の職員がカーネギーを訪れ、6万ドルを支援してくれることを要請した。すると、カーネギーは寄付する人が他にもいるだろうから、まず3万ドルの寄付金を確保すると、残りの半分を渡すと話した。数日後、その職員は3万ドルの寄付を受けたとし、カーネギーを再び訪れた。カーネギーは小切手にサインをしながら「そのお金を寄付した人を教えてくれないか?」と尋ねた。職員は「もちろんです。カーネギー女史です」と答えた。まさにその夫にその妻だったわけだ。カーネギーが66歳の時の1901年、一生力を注いで築いてきた鉄鋼会社を処分して受け取った金額は4億9200万ドルだった。そして、カーネギーが一生寄付した金額は合わせて3億2465万7399ドルだったという。慈善と寄付にどんなに熱心だったかをうかがいしることのできる件だ。

米国のマイクロソフト社のビル・ゲイツ会長は12日、528億ドル(約63兆ウォン)程度に推定される財産の大部分をこれから社会に還元すると明らかにして、再び世界に大きな感動を与えた。世界第1の富豪であり、史上最大の慈善財団を設立した偉人らしい決断だ。ゲイツ会長は「財産を子供に譲り渡すことは社会にとっても子供にとっても何のためにもならない」と話した。一部では彼の慈善行為が企業のイメージ向上を図る狙いがあると疑う向きもある。仮に、そういう面があるとしても、同会長が繰り広げてきた数多くの慈善事業の価値を否定することは難しいだろう。「慈善は多くの罪悪を覆ってくれる」という言葉もあるではないか。

他人に温かい気持ちで寄付する人々は突然早く死亡する割合が60%程度減少するという研究結果が出た。米国ミシガン大学の心理学者のステファニー・ブラウン博士が最近発表した研究報告によると、423組の老人夫婦を対象に5年間調査分析した結果、生存した人々のうち、女性の72%、男性の75%が調査が行われた前年に対価なしに人を助けたことがあるという。同博士は他人を助けることが長寿の秘訣だと強調した。「もらうことより与える方が福となる」という聖書の言葉が科学的に裏付けられたと言える。

慈善という意味の英語charity(チャリティー)は「愛で与えるプレゼント」というラテン語から出てきた。慈善というのは、お金が多く時間が十分あって、できることではない。分かち合いを実践する美しい暮らしの主人公はほとんど苦境の中でも小さいものでも自分のものを分けて与えることを惜しまない人々だ。愛を分かち合う彼らはすでに長寿よりはるかに大きいプレゼントの「天国」を心の中でもらったかも知れない。

文明豪(ムン・ミョンホ)論説委員 munmh97@dong.com