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Kリーグ蔚山の快進撃に「柳想鉄効果」

Posted November. 07, 2002 22:49,   

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11人でプレーするサッカーが、一人の選手でそれほどまでにも変わるものだろうか。

2002韓日ワールドカップ(W杯)で韓国の4強入りの主役を全うした柳想鉄(ユ・サンチョル、現代蔚山)。フース・ヒディンク監督が「マルチ・プレーヤー」の元祖だとして激賛を惜しまなかった彼が、蔚山(ウルサン)を「180度」変えてしまった。

日本のJリーグからKリーグに移籍した柳想鉄は、先月19日の対城南一和(ソンナム・イルファ)戦に初出場し、初ゴールを決めたあと、続く5試合で5ゴールを入れている。試合当り1ゴールという、すさまじいゴール暴風を起こしているのだ。

柳想鉄が合流した蔚山は5連勝の快進撃を続けている。順位も7位から3位(勝ち点38)に一気に押し上げ、じわりと優勝をにらんでいる。調子に乗りながらも、締めが甘かったために情けなくも崩れていたかつての蔚山の姿は、どこにも見られない。専門家たちは、蔚山の華やかな変身を「柳想鉄効果」と解釈している。その「柳想鉄効果」とは、そもそも何だろうか。

▲金正男(キム・ジョンナム)蔚山監督〓柳想鉄が合流してから選手たちが自信をつけるようになった。最前線の攻撃ラインを指揮しながら、毎試合ゴールを決めているうえ、試合も勝ち続けているのだから、当然の結果だろう。それまでは李天秀(イ・チョンス)が一人で攻撃を主導していたのだが、柳想鉄が合流してから、相手守備が分散してしまうからゴールチャンスがより多く作られる。柳想鉄一人で、多大な戦力の上昇効果を享受しているのが事実だ。

▲同僚選手たちの反応〓金鉉錫(キム・ヒョンソク)は「柳想鉄に守備選手2、3人が付きまとうから、他の選手が攻撃し易い。また、想鉄が毎試合ゴールを決めているので、DF陣としてもより余裕のあるプレーができる。選手全員が自信感で充満している」と語った。李天秀も「想鉄の兄貴の方に相手守備が集中するものだから、自分にもっと多くのチャンスが回ってくる。頼もしい兄貴がいるから、自分も安心してプレーしている」と喜んでいる。

▲辛文善(シン・ムンソン)SBS解説委員〓柳想鉄効果は、言葉では言い尽くせないほとだ。これまでに蔚山が巨額を投じて外国人選手を呼び込んできたが、別段効果がなかった。重量感が欠けていたからだ。柳想鉄は、スタープレーヤーであると同時に決定力を備えているので、チームの求心点になるに十分だ。相手守備は、彼の存在に振り回されるほかないだろう。

▲柳想鉄の反応〓自分一人のためにチームが勢いに乗っているとは思っていない。選手全員が一生懸命頑張ったからだ。自分は、ただ言葉よりは行動で示そうと努力している。毎試合を決勝だと思って最善を尽くしている。残る3試合でも全勝を挙げたい。



梁鍾久 yjongk@donga.com