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クアラルンプール日朝交渉物別れ 拉致被害者「第2の生き別れ」

クアラルンプール日朝交渉物別れ 拉致被害者「第2の生き別れ」

Posted October. 31, 2002 23:23,   

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一時帰国した拉致被害者5人の問題が、日朝間のかっとうの新たな火種になっている。

日本政府は、マレーシアのクアラルンプールで開かれた日朝国交正常化交渉が拉致問題を解決できずに成果なく終ったことで、拉致被害者帰国問題のために内閣官房に設けた臨時対策組織を31日に公式組織として長期戦の態勢に入った。

また5人を朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に帰さないという立場から、関係費用も予算に正式に反映させることにした。北朝鮮に家族を残したまま先月15日に一時帰国した被拉被害者5人は、国交正常化交渉の「物別れ」でしばらく「第2の生き別れ」を余儀なくされる。次回の国交正常化交渉は11月末頃に開かれ、妥協に至ったとしても1カ月以上、夫や子どもと離れ離れになる。

日本政府は、今回の会談で北朝鮮にいる家族の日本行きを実現させようとしたものの、思うようにいかず動揺している。国内世論を背に、一時帰国した拉致被害者らをひとまず日本に留まらせ、北朝鮮を圧迫することで北朝鮮にいる家族も簡単に連れて来られるという判断が、誤りであったと分かったためだ。

北朝鮮側は直ちに「拉致被害者を日本に1〜2週間滞在させて帰すとした約束を守らなければならない。北朝鮮家族の日本行きは、各家族が自主的に決めることだ」と強く反発した。このため日本政府は、拉致被害者に北朝鮮にいる家族との「第2の生き別れ」を強いているという非難を免れない立場におかれた。拉致被害者らは「一日も早く家族に会いたい」と繰り返しているが、これは北朝鮮に対しては家族を早く日本に送るよう求める意味でもあり、日本政府には「私たちの平壌(ピョンヤン)帰還を邪魔するな」という意味ともなる。拉致被害者の蓮池薫(45)さんは30日、日朝国交正常化交渉の物別れについてのコメントを一切拒否し、口を固く閉ざしていると日本のマスコミが伝えた。彼の沈黙は、日本と北朝鮮のうち、一方を支持しもう一方を捨てるということができない拉致被害者の苦しい心情を象徴するものであった。



hanscho@donga.com