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意外な武術・太極拳の金メダル 陰に夫婦師弟愛

意外な武術・太極拳の金メダル 陰に夫婦師弟愛

Posted October. 13, 2002 23:08,   

「あなたのおかげだ」

12日、釜山(プサン)ドンソ大学行われた武術・太極拳で意外な金メダルを獲得したヤン・ソンチャン(34、ソウル市施設管理公団)は、涙ぐんで妻の首に金メダルをかけた。銅メダルも難しいと言われたいたこのなじみのない種目で金メダルを獲得したのももちろん嬉しかった。しかし、さらに嬉しいことは夫について異国に来た中国人妻に遅ればせながら恩を返すことができたことだった。

ヤンの妻は中国人の門敢紅(32、ムン・カムホン)さん。彼女はこの日、補助審判として夫の試合をはらはらと見守った。

この夫婦は先生と弟子の間だった。小さいころから格闘技に関心が高かったヤンは、87年済州(チェジュ)専門大学に入学した後、武術・太極拳に夢中になった。95年、国家代表に選ばれたヤンは宗主国で技量を鍛えるため、96年、中国北京武術院に2ヶ月間の短期研修に行った。ヤンと妻のムンさんの運命的な出会いはここで行われた。

当時ヤンの選任コーチは門さん。太極拳の大家で元北京体育大学教授の娘の門さんは、現役生活を終えて指導者の道に足を入れたばかりだった。

ヤンは優しく指導してくれるムンさんに好感を持ち、門さんも熱心な彼に関心を持つようになった。短い研修期間が終わりヤンが帰国した後も、二人は電話と手紙を通じて愛を育んだ。国境を越えた二人の愛は97年12月、実を結んだ。

妻の門さんは夫が代表選手になった後も指導を続けた。泰陵(テヌン)選手村入りした夫が週末に家に帰ると、いちいち姿勢を校正するなど、優しい妻よりは厳しい先生として振るまった。門さんはソウル新川(シンチョン)に太極武術院を設けて武術・太極拳の普及にも積極的だ。ヤンも今大会で8年間の代表生活を終えて後輩を育てる計画だ。

ムンさんは「夫の優勝が決まった時に涙が出なかったか」という質問に、「心の平静さを保つのが太極拳の教えだ。多くの困難を乗り越えた夫が誇らしい」と答えた。



田昶 jeon@donga.com