大統領選挙を控えて各党が国会を、他党と他候補への誹謗(ひぼう)と攻撃、無差別な暴露合戦の場に変質させている。
10日、国会政治分野の対政府質問で、野党ハンナラ党と与党民主党の議員らは、政策質疑には完全に背を向けたまま、現政権の不正疑惑とハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)候補への秘密資金提供の疑惑などをめぐる暴露合戦で一貫した。こうした国会の混迷について、市民団体をはじめ一部議員らの間からも、制度の改善が必要だとの声が出ている。
10日の対政府質問で、民主党の全甲吉(チョン・カプギル)議員は「97年の大統領選挙の直前、ハンナラ党の李会昌候補と同候補夫人の韓仁玉(ハン・インオク)女史が、当時、富川(プチョン)信仰村事件にかかわった金ビョンリャン被告とシオン学院関係者らから、数百億ウォン台の秘密資金を授受している」とし「韓仁玉氏と金被告夫人の張(チャン)某氏は、姻戚関係」だと強調した。
宋錫賛(ソン・ソクチャン)議員は「李会昌候補は破れん恥な不動産投機屋」「民族日報の社長に死刑を言い渡し、マスコミのまっ殺に率先した」「李会昌候補の父親、李弘圭(イ・ギュホン)氏は、日本植民支配時代の弾圧の手先だった」とし、李候補に対し、露骨な非難の意を示した。
これに対して、ハンナラ党の李在五(イ・ジェオ)議員は「ノーベル賞受賞を実現させるために、政府が南北首脳会談の時、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に秘密資金を提供していて、北朝鮮に渡した4億ドルを埋めるために、現代(ヒョンデ)商船がノルウェーのブルヘルムセンという会社に自動車運送船の特別恩恵を与え、売却した」とし、「売却代金のうち3000億ウォンが首脳会談実現のための秘密資金として使われた」と強調した。
同党の厳虎声(オム・ホソン)議員は「大統領府の金ハンジョン付属室長がノーベル賞を受賞する以前に、ノルウェーを数回にわたって訪問、ロビーを働きかけた」とし「金付属室長のパスポートを取り調べ、即時捜査に着手せよ」との姿勢を示した。
ハンナラ党は「韓女史と張某氏は姻戚関係ではない」と即時否認し、大統領府の金ハンジョン付属室長は「公職者としてノルウェーに行ったのは、金大統領のノーベル賞受賞式典とその直前にあったラフト人権賞の受賞式典に出席したのが唯一だ」と反論した。
このような暴露と攻防について、民主党の趙舜衡(チョ・スンヒョン)議員は「大統領選挙を控えて、両党が死ぬ覚悟で、すべてをかけて暴露しあっている」との見方を示したうえで「対政府質問という本来の趣旨に反する政治的な行為だ」と批判した。
ハンナラ党の朴憲基(パク・ホンギ)議員も「対政府質問ではなく戦場や選挙運動の現場を見ているようだ。ひとまず対政府質問書を政府に送った後、国会では政府側の答弁を聴取する、一問一答の形の補充質疑を行う方式で、制度を改善すべきだ」と話した。
尹永燦 yyc11@donga.com






