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[社説]日朝首脳会談に期待する

Posted September. 16, 2002 22:56,   

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今日平壌(ピョンヤン)で開かれる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キム・ジョンイル)総書記と日本の小泉首相の首脳会談は、形式は2者会談であるものの、結果的には韓半島周辺の多者構図に重大な影響を及ぼすことになる。両者が日本人拉致疑惑、日本の植民地支配に対する謝罪と賠償、北朝鮮の大量破壊兵器などの主要テーマに対していかなる結論を導くかによって、北朝鮮を見つめる国際社会の目が大いに調整されるに違いない。小泉首相が12日にワシントンでブッシュ米大統領と会って事前の調整作業をしたことからも、今回の首脳会談の裏に潜む国際的意味を読み取ることができる。

韓半島の主人公である韓国が、このような重要な首脳会談の達成や準備過程で何の役割も果たせないことは、残念なことだ。韓国外交の限界でもあり、南北が韓半島問題をリードできない現実を思い知らされる。

ともあれ、韓国は今回の会談の影響を間接的に受けるしかない。韓半島の一方の当事者として、友好国の日本に注文をつけることができるだろう。何よりも日本が、初めて達成された両国首脳会談を通じて、北朝鮮を国際社会の一員に導く建設的な役割をすることを望む。ニューヨークタイムズなどの外国のマスコミの指摘どおり、小泉首相が「政治的ギャンブル」をするような気持ちで首脳会談に臨んではいけない。もとより日本人拉致問題など、日本国民が解決を望んでいる問題に力を注ぐだろうが、ミサイルや核などの多国間問題も積極的に取り上げ、北朝鮮に対する国際社会の懸念を解くよう努力してもらいたい。

北朝鮮も、今回の首脳会談を「びっくりショー」としてだけに利用してはいけない。北朝鮮が真に半世紀の間、敵対視してきた日本との国交正常化を推進するほどに変わったというならば、今回の首脳会談で立証してもらいたい。それが国際社会に認められる近道である。北朝鮮の変化が立証されれば、彼らが切実に望んでいる米国との対話の再開や南北交流を深めることは時間の問題だろう。