中国内で学士号以上を取得した高級労働力の賃金水準は、米国、香港、台湾などの10〜50%水準。
このような有利な条件に着目し、約10年前に中国市場に参入した通信機器メーカー、モトローラは、すでに1060人の中国人エンジニアと研究員を現地で雇用した。モトローラは2006年までに、現地雇用者数を5000人に増やす計画だ。これに刺激されたインテル、ソニー、マイクロソフトも遅ればせながら現地雇用に力を入れている。
香港、台湾などアジア系企業も積極的な姿勢を示している。89年中国に進出した衣類メーカーの香港チャンゴ・インターナショナル・グループは最近、中国現地でデザイナー20人を月220ドルの給料で採用した。このような賃金水準は、香港デザイナー1人の平均給料、月1285ドルとは比べものにならない。中国に参入している香港の医療関連部品メーカー、バイタル・バイオテク社も、中国の博士号研究員40人を香港の単純労働者賃金水準の月970ドルで雇用した。
外資系会社が今になって現地採用に積極的な姿勢を見せているのは、これまでは中国で高級人材と言える労働力を求めることが難しかったからだ。1978年の場合、修士号取得者は中国全域で9人しかいなかった。高級の専門人材を粛清対象とした文化革命のためだった。
中国当局が学業能力本位の入試制度を復活させたのは1978年から。国際的な水準の高級人材を養成するために大学のカリキュラムも見直された。
約10年前までもほぼ皆無だったコンピューター工学課程が、今や中国のほとんどの大学のカリキュラムに盛り込まれただけでなく、専門を問わず英語や経済に対する基本能力がなければ卒業もできない。台湾のコンピューターチップデザイン会社であるアリ・コフのチェンウ社長は、「中国現地の高級人材の水準は、台湾で教育を受けた人材と同等であるうえその人数も多く、労働市場で優位を占めている」と評した。
最近、米ボストン大のある調査によると、今後20年以内に中国の大学院生数が40万人に上るという。これは、現在世界1位の米国の大学院生数と同じ規模。
米フォーブス誌は、「中国市場に進出する外国企業が増えるにつれ、これからは高級人材をめぐる企業間の競争が激しくなるだろう。能力のある中国現地の高級人材をいかに持続的に誘致するかが、中国に参入した企業の成否を分ける」と分析している。
金正眼 credo@donga.com





