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[オピニオン]アマゲッドン

Posted July. 29, 2002 23:20,   

ある日突然、米国テキサス州の大きさの小惑星が、地球に向かって猛烈に突き進んでくる。わずか18日後、小惑星と衝突する危機に瀕した米航空宇宙局(NASA)は、小惑星に穴を掘って核爆弾で爆破するしかないとの結論に達し、特攻隊を送り込む。地球の危機を背景にした映画の「アマゲッドン」の筋書きだ。一時期、地球の危機や終末に関する映画が人気だった。「ディープ・インパクト」という映画では、地球に衝突しかけたすい星を、核爆弾で爆破させ軌道の修正をはかるが失敗に終わる。

◆リアリティーに欠けるものの、かといってフィクションの中に限った話ではない。実際、1908年6月、シベリアのトゥングスカの原始林の上に火の玉が落ちてきた。直径50メートル程度の小惑星だったが、済州島(チェジュド)大(およそ2000平方キロ)の森が完全に焼けてしまった。広島に落された原爆1000個分の爆発に見合う衝撃だった。さらにさかのぼると、6500万年前、直径12キロ程のすい星が地球と衝突した。メキシコのユカタン半島で発見された直径195キロの噴火口が、あの時の衝突の跡だという。この衝突時の火災で気象異変が発生し、地球の生き物の70%が消滅したというのが科学者たちの仮説。この時、恐竜も絶滅したというのは、もっともらしい主張である。

◆小惑星の地球衝突は、数え切れないくらい多かった。これまでに発見された衝突の跡だけでも100ヵ所を超える。だ円形の軌道をまわっている小惑星ほど衝突の可能性がある。天文学者たちは、小惑星の動きを徹底して研究した。地球との衝突を恐れたからだ。研究の結果、地球に衝突する小惑星の直径が7キロ以上であれば「ディープ・インパクト」のように、地球全体の災難になり得る。また、直径1.7キロ以上の場合には、巨大な津波を引き起こして、海辺の都市を呑みこむことができるという。ただし、大きいものほど衝突の確率が低く、数百万年に一度に過ぎない。

◆かつては、小惑星の衝突を予見することができなかった。衝突した後になって、ようやく確認でるだけだった。ところが最近は、天文学の発達によって、衝突確率の計算が正確に行えるようになった。これから17年後、直径2キロの小惑星が地球と衝突するだろうと予見された。米国のニューメキシコ州リンカーンにある地球近接小惑星研究所の天文学者らの計算によると、2019年2月1日、1秒に28キロの速度で地球と衝突するという。昔なら、地球の終末を占う予言書にでも出てきそうな話だ。映画のように、あらかじめ核爆弾で軌道でも変えるべきなのか、それともいっそのこと「りんごの木」を植えていたほうがいいかは、状況次第と言えよう。



parkyk@donga.com