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上半期、外貨密搬出額2兆ウォン上回る

Posted July. 25, 2002 23:31,   

今年上半期に海外へ外貨を密かに持ち出そうとして、当局に摘発された金額が2兆519億ウォン(510件)に達するなど、外貨の密搬出が急増していることが分かった。

とくに企業主が貿易に見せかけて外貨を海外へ送金したり、輸出債権を故意に回収しない方法などで財産を隠す事例が増えたためと分析されていることから、対策作りが急がれている。

関税庁が25日、国会予算決算特別委員会の野党ハンナラ党の沈在哲(シム・ジェチョル)議員に提出した資料によると、今年上半期に摘発された外貨密搬出額は、昨年1年間に摘発された外貨密搬出額(1兆837億ウォン、624件)より2倍近く増えており、昨年同期比では322%急増した。

沈議員は外貨密搬出の疑いで摘発された企業の中では、1004億ウォンの輸出債権を回収せずに検察に起訴されたG社など、通貨危機以後、公的資金が投入された企業も含まれていることが明らかになるなど、企業のモラルハザードがまん延していると指摘した。

沈議員はまた、「今年上半期に、外貨を海外へ流出させるため、貿易に見せかけたり、輸出債権を回収しない手口が主に使われており、こうした方法を通じて不法に海外へ持ち出された外貨が前年同期比それぞれ755%、626%も急増した。貿易に見せかけて国内に持ち込まれた外貨資金も上半期中に1兆1353億ウォンに達し、前年同期比11倍も増加したが、これらのほとんどは海外金融取引を利用して、マネーロンダリングされた秘密資金を持ち込んだ疑いが高い」と主張した。



鄭然旭 jyw11@donga.com