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検察、警察にエスオイル株価操作事件の再捜査指示

検察、警察にエスオイル株価操作事件の再捜査指示

Posted July. 19, 2002 22:46,   

検察は19日、株価操作と粉飾会計などの容疑で警察庁特別捜査課により逮捕状が申請されている金鮮東(キム・ソンドン、60)会長ら、エスオイル(株)の役員全員に対して、再捜査することを警察に指示した。

このため、今回の事件関係者に対する警察の逮捕状申請はかなり遅れる見通しだ。

検察関係者は、「おおむねの容疑内容は認められそうだが、捜査を補完する必要があるので、関係者全員に対する再捜査を指示した。ごく一部の容疑内容は認定が難しいし、会社側が大量の反論資料を用意しているため、警察の令状請求に時間がかかりそうだ」と述べた。同関係者は、また「今回の事件は、単純な株価操作事件ではなく、非常に複雑だ」とつけ加えた。

一方、警察庁の関係者は「株価捜査の部分は、電算取り引き明細があるので容疑が立証された。粉飾会計に対してのみ、金融監督院の専門家とすり合わせている。エスオイルの会計監理を担当していた会計法人への捜査も進めている」と語った。

さらに「エスオイルが造成した30億ウォンの秘密資金は、領収書なしに変則的に処理されたカネであるため、脱税かどうかを究明した上で国税庁に通報する予定だ」と話した。

しかし警察の「精鋭部隊」と言われる警察庁特別捜査課が、4カ月をかけて逮捕状を請求した事件を検察が「捜査不足」を理由に警察に事件を送り返したことをめぐり、一角では「警察が手柄を焦って発表を急いだのではないか」と指摘する声も出ている。

ある証券会社の関係者は、「敏感な事件なので、エスオイルの株価捜査容疑については何とも言えない」とし、「一部では株価捜査というよりも、株価管理とみる向きもある」と語った。

また警察が問題視しているエスオイルの粉飾会計方式が、帳簿上だけではなく実際に取り引きされた油類の価格を変えていたため(エスオイル側は再評価と主張)、違法性をめぐって専門家の間で意見が分かれている。

一部の会計専門家は、「道徳的な問題はあるが、刑事処罰するのは容易でないだろう」との見方を示した。

一方、エスオイルは、警察捜査の結果が報道された19日、すべての日刊紙に「投書事件に対するエスオイルの立場」と題した釈明広告を出し、「今回の報道内容は、会社に不満を抱いた者が会社を害する狙いで関係当局に投書したことからはじまった。今後、裁判過程で会社の潔白が明らかになるだろう」と主張した。



李勳 李明鍵 dreamland@donga.com gun43@donga.com