野党ハンナラ党は、7・11内閣改造で退任した宋正鎬(ソン・ジョンホ)前法務部長官と李泰馥(イ・テボク)前保険福祉部長官の交代の背景に疑惑を提起し、国会常任委員会による真相の糾明を求めた。しかし、大統領府と与党民主党はこれを「政治攻勢」と一蹴し、内閣改造をめぐる波紋が広がっている。
ハンナラ党はまた、今月末に開かれる張裳(チャン・サン)首相代理に対する国会人事聴聞会の時に、張首相代理の長男の韓国国籍放棄の経緯も追及する方針だ。ハンナラ党はこのほか、権力不正への国政調査と特別検事制を積極的に推進し、民主党の反対で受け入れられない場合、金大中(キム・デジュン)大統領に対する弾劾案を国会に提出することにした。
ハンナラ党の徐清源(ソ・チョンウォン)代表は12日、党幹部会議で「大統領府は、宋前法務部長官に、大統領の息子の不正問題で数十回にわたって圧力を加えたにもかかわらず、宋前長官がこれに応じなかったための報復として内閣改造を断行した。李前保健福祉部長官の場合も、大統領府が多国籍製薬会社の圧力を振り払えず交代させた疑いがある」とし、国会で徹底的に真相を糾明するよう求めた。
これに対し、大統領府関係者は「今回の内閣改造は、これまで政府が推進してきたことをうまく締めくくるという大統領の意志が込められている。政治攻勢レベルの言いがかりに対応する必要は感じない」と語った。
民主党の李洛淵(イ・ナクヨン)スポークスマンは「初の女性首相として多くの国民が期待しているだけに、任命に同意しなければならない」と促した。張全亨(チャン・チョンヒョン)副スポークスマンも、「院内多数党であるハンナラ党が、大統領の固有権限である人事権に対して国政調査うんぬんする振る舞いは、国民にとっても不幸なことだ」と非難した。
一方、ハンナラ党と民主党は、12日、総務会談を開き、政府が首相任命同意案を国会に提出する日から、張首相代理に対する人事聴聞会を開き、人事聴聞特別委員会委員長は、民主党が担当することで合意した。
朴成遠 李哲熙 swpark@donga.com klimt@donga.com






