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女性首相への評価さまざま

Posted July. 11, 2002 23:01,   

7月11日の内閣改造に対する国民の反応は、賛否両論に分かれた。

初の女性首相代理の誕生に大きな意味を置く一方で、新しいスタイルの国政運営を期待するという反応とともに、新首相の政治力と行政能力が検証されていない上、改革・中立内閣の構成にも失敗したとする指摘も多かった。

韓国女子団体連合は「いかなる党派にも属さない張裳(チャン・サン)首相代理が、充実した国政を営めると期待している」という声明を発表した。

「平和をつくる女性の会」の李金賢淑(イキム・ヒョンスク)共同代表は「女性初の首相誕生を嬉しく思う。張首相代理は人付き合いが円満な上、律儀な人柄であることから、大統領選挙の管理に最適任者といえる」と語った。

延世(ヨンセ)大学国際大学院の文正仁(ムン・ジョンイン)院長は「全く予想外の内閣改造で面食らった気もするが、大統領選とその後の管理内閣を引っ張っていくという意味では、合理的かつ不偏不党の大学行政を実践していた、張梨花女子大学総長の総理指名は、無難なようだ」と話した。

一方、今般の内閣改造について、失望と懸念の声も持ち上がっている。

「脱北者の生命と人権を守る市民連帯」の李犀(イ・ソ)代表は「大統領の息子たちの不正疑惑の捜査と南北関係、大統領選挙を控えた政局など、重大な懸案が山積している時期に、政治的リーダーシップと国政運営経験のない張総長の首相指名は、物足りない気がする」と語った。李代表はまた「問題の多かった人物を再登用するなど、今回の内閣改造は、改革と中立を願う国民の気持ちを汲み取ったというよりは、大統領の側近に重点を置いた内閣改造のようだ」と、否定的な反応を見せた。

過消費追放全国民運動本部の朴讚星(パク・チャンソン)事務総長は「専門的に検証されない人の総理指名ということで新鮮さもあるが、イメージだけで各種懸案を調整したり国民の意思を正しく国政に反映できるかが心配だ」と語った。

高麗(コリョ)大学社会学科の玄宅洙(ヒョン・テクス)教授は「大統領選挙を控えた状況のもと、中立的な人物を総理に指名したことは賢明なことだが、危うく『名ばかりの首相』になるとすれば、大統領選挙での女性票を意識した政治的人事との非難を免れ難いだろう」と指摘した。

経済正義実践市民連合の高桂鉉(コ・ゲヒョン)政策室長は「改革性と専門性に欠ける、失敗した内閣改造だ。改革性のない法務部長官の再起用と、保健福祉部の懸案について、全く専門性のない人物を長官に任命したことが一例だ」と主張した。



mhpark@donga.com