KT(旧韓国通信)の民営化に向けて、政府保有のKT持ち株を売却する過程で生じた主要グループ間の感情的な対立が、深刻なレベルに達している。
今回の入札でメンツをつぶした三星(サムスン)は、「奇襲作戦」を通じてKTの筆頭株主として浮上したSKに対する反感を公然と表している。LGは、入札で実利を得てはいるが、SKの急浮上を警戒しながら、パワーコムの買収に全力を尽くす構えだ。
SKは今回の決定が、グループの主力分野である通信分野の生き残りを掛けた防御的な措置だったと強調し「三星なだめ」に努めているが、あまりにも感情が悪化しているため、その後遺症はかなり長引くものと見られる。
▲激昂した三星〓最近、三星グループの役員会議では、SKに対する強い非難の声が出ている。三星の関係者は、「三星は、KT持ち株を必ず確保しなければならないという考えはなかった。『KT持ち株の黄金分割』構図を望んでいた政府の勧誘を受けて入札に参加した」とし、「SKが、三星をけん制するためには避けられない措置だったとほのめかすのは許せない」と強調した。
三星は、SKがこれまで公企業の買収を通じて急激な成長を成し遂げてきたことや、輸出より国内需要に集中してきたため、国民経済への寄与度が低いということを際だたせている。また、SKをけん制するために他の企業と手を組むなど、SKに対する本格的な攻勢に乗り出すことも検討している。
▲三星なだめに取り組んでいるSK〓三星の攻勢に対して、SKは「過度な被害者意識」だと、繰り返し弁明し、三星なだめに努めている。SKとしては、すでに目的は達成しており、「言葉の切り替え」で世論から批判されていることから、このことが長引くのは好ましくないとみている。
孫丞吉(ソン・スンギル)会長は29日、全系列会社に「三星を刺激したり機嫌を損なうような、いかなる発言や行動も避けるように」という特別指示を出した。最近、孫会長と崔泰源(チェ・テウォン)会長が、「KT持ち株のうち、交換社債(EB)を通じて取得した1.7%を、三星などに売却する用意がある」「KT持ち株の買収は経営権ではなく、生き残りにかかわる問題だ」と強調したのもこのような雰囲気を反映するものだ。
▲安どや不安が行き交うLG〓今回の入札でKT持ち株の2.27%を確保したLGには得失が共存している。LGとしては、当初希望していた分だけのKT持ち株を確保しているうえ、3%未満の持ち株を保有しながらも社外取締役の推薦権を手に入れる可能性が高くなり、十分実利を得た。
しかし、現在、LGテレコムは無線通信分野でSKテレコムに圧倒されているため、SKが有線通信分野のトップであるKTの筆頭株主の座まで獲得したことを警戒し、対策作りに乗り出している。
申然鐏 shkwon@donga.com ysshin@donga.com






