ソウル地検特別捜査(特捜)第2部(車東旻部長検事)は23日、ニューヨークで行方をくらました警察庁特別捜査課の崔成奎(チェソンギュ、52)前課長が、未来都市環境代表の崔圭善(チェ・ギュソン)容疑者から、ソウルC病院に対する捜査のもみ消しの依頼とともに、同病院と関連があるベンチャー企業B社の株式4万株を受け取った事実を突き止め、同日、崔前課長に対する逮捕令状を請求した。
検察によると、崔前課長は、昨年3月に崔圭善容疑者から、製薬会社のリベート捜査でC病院の医師への捜査に手加減を加えるように依頼を受け、時価2000万ウォン相当のB社の株式4万株(額面価格500ウォン)を受け取った疑い。検察は、崔前課長に対する逮捕状が発付されしだい、法務部を通じて米国に犯罪人引き渡しを要請し、警察庁を通じてインターポールに崔前課長の指名手配を要請する方針だ。
一方、崔圭善容疑者の不正にかかわった疑いを受けている金大中(キム・デジュン)大統領の3男、弘傑(ホンゴル)氏が、弁護士の選任を検討中であると伝えられた。
梁仁錫(ヤン・インソク)弁護士は「先週末、弘傑氏の奥さんの義理の兄弟であるファン・インドン氏が訪ねてきて、自分の弁護をしてほしいと言った。最初は弘傑氏についての話はなかったが、彼の弁護もすることになる可能性がある」と述べた。
検察はまた、崔圭善容疑者の事務所から押収したコンピュータのハードディスクの復旧作業を行ない、日程とカネの引き出し内容が含まれたファイルを一部復旧して精密分析を行なっている。
さらに、金熙完(キム・ヒファン)元ソウル市政務副市長が召喚に応じないため、弁護人を通じて早期出頭を促す一方、逮捕状をとって、強制召喚する方法も検討中だ。
検察は、金前副市長について、C病院に対する捜査のもみ消しの依頼とともに1億5000万ウォンを受け取り、崔前課長や崔圭善容疑者と分け合ったのか、ポスコの系列会社の副社長であるチョ某氏を崔圭善容疑者に紹介して、タイガーブルス・インターナショナル(TPI)の株式売却に介入したのか、などを取り調べる方針だ。
一方、昨年崔圭善容疑者に、タイガーブルスの株式3万株を1株1万ウォン以下の安値で売り、弘傑氏にも株式ロビーを行なった疑いを受けて出国が禁止された広報イベント企業、インパックプロモーションの代表オ・チャンス氏は、出国禁止措置の前日に、タイへ出国したことが分かった。
吉鎭均 myzodan@donga.com · leon@donga.com






