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[社説]「李仁済候補の辞退」1分間の会見の余韻

[社説]「李仁済候補の辞退」1分間の会見の余韻

Posted April. 18, 2002 10:40,   

与党民主党の大統領候補党内選挙に出馬していた李仁済(イ・インジェ)候補が1分間の会見で明らかにした党内選挙辞退の弁には、複雑な心情が込められているようだ。最後まで党内選挙に参加し続けるという当初の約束とは違い、形を保つだけの「完走」ならば何の意味もないと判断した様子だ。李氏の中途脱落そのものは、すでに党内選挙の勝敗が決定している状況の中、第3者がなんだかんだ言うことではないだろう。

民主党が今回初めて実施した国民参加の党内選挙は、少なからぬ論議を引き起こした。李候補が盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補と戦ったし烈な理念論争は、旧態依然とした「色の論議」だという一部の非難もあるが、走者を徹底して検証するという点では肯定的な側面があるのも事実だ。今後も大統領選候補の理念と政策方向に対する検証は、徹底的に行わなければならない。

盧候補と李候補の競争で、地域主義も再び浮き彫りになった。2候補に投じられた各地域の「票の偏り」を見ると、過去の嶺南(ヨンナム)地域(慶尚(キョンサン)道地方)と湖南(ホナム)地域(全羅道地方)そして忠清地方の地域色がいまだそのまま残っていて、政治的に利用されているという事実を確認することができる。湖南地方が嶺南出身の盧候補を支持したからといって地域主義が緩和されたと評価するにはまだ早いというのが我々の判断だ。

結局7人の候補で始まった党内選挙は、李候補の辞退で2人を残すのみとなり、候補たちが党内選挙をあきらめるに至ったこれまでの過程には釈然としない辞退の理由もあった。このため党内選挙は、民主党が予想していた期待値には及ばないというのが実情だ。

特に、我々が注視せざるをえないのは、李候補が提起した「見えない手」の作用だ。一部ではこれを李候補の陰謀論だと一蹴しているが、「金心」(金大中(キム・デジュン)大統領の心)が背後で作用しているという説に対する市中の意見は、未だ穏やかでない。そのような意味で、李候補側が「朴智元(パク・チウォン)大統領秘書室長の任命が候補の辞退と関連あるのでは」という質問に「決心する上で一因となっただろう」と答えたことは、かなりの余韻を残している。