
「プレーしたいけど、どうしようもありません。それでもW杯本大会では必ず走ります」。
ヒディンク師団のアタッカー崔兌旭(チェ・テウク、21、安養LG)にとって韓国サッカー代表チームのヨーロッパ転地トレーニングは「リハビリトレーニングの場」となっている。昨年11月初旬の左足のアキレスけん負傷に続き、年明けにはゴールドカップ(北中米カリブ海選手権)で右足首まで負傷し最悪の体調だった。そこでヒディンク監督は崔に「体作り」の特命をくだした。
ヒディンク監督の、体力を最大にアップさせる「パワープログラム」によって連日厳しい体力トレーニングが続いているが、負傷中の崔兌旭と李敏成(イ・ミンソン、釜山アイコンズ)らはその中にいなかった。代わりに崔兌旭はチェ・ジュヨン物理治療士とともにグラウンドの周りを走ってコンディションを整え、ウォーミングアップ治療を続けた。宿所でもチームのキム・ヒョンチョル主治医の診断に従って各種治療を受けている。崔兌旭は20日、初めてチームメイトらとのチームトレーニングに参加した。
「最大限気をつけています。また負傷が襲い掛かってくれば、その時こそW杯でプレーするのは夢で終わってしまいますから」。
事実、崔兌旭に対するヒディンク監督の愛情には並々ならぬものがある。体力トレーニングプログラムについていくのが困難な彼を、敢えてヨーロッパトレーニングに合流させたことからも、監督の愛情が読み取れる。所属チームが崔をアディダスカップなど所属チームの試合に出場させずに負傷の治療にのみ専念させるとしたにもかかわらず、ヒディンク監督は崔兌旭を同行させた。崔兌旭も「チームが厳しい状況に置かれている時は、自分から無理してでもプレーしたいものだ」とヒディンク監督の決定を喜んで受け入れた。
幸い代表チームには主治医をはじめとして物理治療士、マッサージ師ら「最精鋭の医療陣」が同行しているため、負傷の治療に問題はない。
今のところ崔兌旭の「出撃時期」は27日のトルコ戦になる見込みだ。右サイドアタッカーとオフェンシブハーフを交互にプレーしてきた崔の出場は「攻撃力強化」という側面で朗報だ。どんなポジションを任されても自信があるが、本人はサイドアタッカーのポジションを好んでいる。
「右であれ左であれサイドアタックが一番楽です。しかしどんな位置であれ、いったん任されたら何かを必ず見せます」。
崔兌旭はベンチを暖めていた時間が長すぎたせいか、体がむずむずしている様子だった。
朱性元 swon@donga.com






