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クローン猫の誕生、韓国人科学者が筆頭研究者

クローン猫の誕生、韓国人科学者が筆頭研究者

Posted February. 16, 2002 11:30,   

韓国人科学者が世界初のクローン猫の誕生に成功した。

英国の科学専門誌、「ネイチャー」誌は、申泰英(シン・テヨン、37)博士が米国テキサス州A&M大学の研究グループとともに、大人の雌猫の体細胞を利用し、猫を複製したという研究結果を14日、インターネットで紹介した。この論文は今月末出版されるネイチャー誌に掲載される予定。

「シーシー(cc)」と名づけられたクローン猫は8匹の代理母の子宮に着床させた87の複製胚芽の中で唯一の生存者。

研究グループは雌猫の卵子を覆っている卵細胞と口腔細胞を利用し、5つの複製胚芽を作って、代理母に移植させた。このうち、卵細胞で作られた胚芽一つが無事に育ち、去年12月22日、帝王切開で生まれたもの。生後2ヵ月のシーシーは現在、健康な状態とみられている。

これまで、羊、ヤギ、牛、豚などの家畜やネズミといった実験動物が複製されたことはあったが、ペットを複製したことは今回が初めて。

韓国で初めてクローン牛の誕生に成功したソウル大学のファン禹錫(ファン・ウソク)教授(獣医学科)は、「クローンを研究している研究者にとって猫科動物の複製は極めて困難な作業だった」とし、「今回の結果が国内で進められている白頭(べクドォ)山トラの複製など、他の猫科動物の複製にも役立つだろう」という期待感をみせた。

ソウル大学で博士号を取った申博士は、1999年からテキサス州A&M大学のクローン猫プロジェクトに参加し、同論文の第1著者として記録されている。



puset@donga.com