Go to contents

[社説]金大統領の不十分な「腐敗認識」

Posted January. 15, 2002 09:48,   

金大中(キム・デジュン)大統領は昨日午前、年頭記者会見に先立って行った演説で、最近の相次ぐゲート疑惑と関連して、「率先して、この機会を腐敗一掃の一大転機とする」、「腐敗一掃に決して後に引かない決心で臨む」などの強い語調で「不正腐敗追放」を約束した。金大統領は相次ぐ不正疑惑について、国民に申し訳ないと謝罪し、「正直言って、昨年末から今年初めまで毎日のように起きるゲートのために、気が気でなかった」としながら、腐敗一掃が任期最後の年の優先課題であることを明らかにした。

だが、残念ながらこれらの不正問題がどこから始まったのか、その根元に対する金大統領の認識は依然不十分だと、私たちは考えている。金大統領は不正の性格を、「一部ベンチャー企業の不正に一部の公職者と金融家、ひいては大統領府の何人かの元現職職員までかかわったという疑いがかけられている」としている。

果たしてそうだろうか。今、全国がこの問題で持ち切りとなり、国民を怒りと虚脱感に追い込ませているいくつかのゲート疑惑は、単なる一部のベンチャー企業による不正ではない。その不正に「一部の公職者と大統領府の職員がかかわったという疑いがかけられている」という単純なものでもない。大統領の最側近である民政首席秘書官と前公報首席秘書官である国政広報処長をはじめ、大統領の子息まで直接、間接的にかかわっているという疑いがかけられているのだ。その上、国家情報院、検察、警察など国家中枢機関の長である人物が、あれこれのゲートとかかわりがあり、一言で言えば、「権力型不正の総合版」のようになっている。

こうした権力型不正の根元は何なのか。最近、民主党の大統領選挙の予備候補者すらも先を争って指摘しているように、間違った人事政策だ。とくに、権力機関内の特定の人脈に傾いた要職偏重人事が「分け前式の不正コネクション」の温床となっていることはもはや否定しがたい現実だ。間違った人事は公式ラインよりは「秘密ライン」に頼る権力の「私的システム」が長い間働いてきたことから始まった。だが、金大統領は、「人事が不満足な面があることは事実だが、過去に比べて大きな進展があった」と述べた。問題の根元に対する洞察が依然不十分だと言わざるを得ない。

金大統領は、今の不正の本質である権力型不正の根元を認識し、これを一掃するための具体的な行動を実行に移すべきだ。そうできなければ、いくら腐敗一掃を強調したとしても、国民の心には届かず、国民の心に触れられない「大統領の意志」は単なる口先だけのスローガンのように聞こえやすい。もうこれ以上、言葉だけでは解決できない「国家非常時局」なのだ。