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[社説]世界が注目する北朝鮮の生化学兵器

[社説]世界が注目する北朝鮮の生化学兵器

Posted November. 21, 2001 10:09,   

一昨日、スイスで開かれた生物兵器条約(BWC)国際会議で、ジョン・ボルトン米国務次官は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、生物・細菌兵器の開発、製造、所有の禁止および廃棄を規定しているBWCを違反していると明らかにした。「北朝鮮は、数週内に軍事目的に十分な量の生物学的媒介物を生産する能力がある」という。北朝鮮と接する韓国としては、ことさらに注目せざるを得ない発言だ。

時を同じくして、金東信(キム・ドンシン)国防長官も19日に国会で「北朝鮮が2500〜5000tの化学兵器などの化学・生物学・放射能兵器戦を遂行する能力を有しており、必要ならば、炭疽菌や天然痘菌の培養も十分可能だ」と明らかにした。現政府の指導部が、これまで北朝鮮の軍事力についてできるだけ言及をはばかってきたという点で、金長官の発言は異例的だと言える。

普段はほとんど忘れて過ごしているが、事実、韓国は北朝鮮の直接的な脅威に常時晒されている。北朝鮮のおびただしい通常兵力は論外としても、大量破壊兵器(WMD)に属する核とミサイル、生化学兵器の脅威は恐るべき水準であり、なかでも生化学兵器は、北朝鮮が世界3位の生産および保有国と知られているほどだ。済州道(チェジュド)までを射程距離とする北朝鮮のスカッドミサイル数百機に生化学兵器が装着されることを想像しただけでもぞっとする。

にもかかわらず現政府は、北朝鮮の軍事力についての言及を自制してきた。この問題で、北朝鮮を刺激して、南北の和解と協力の気流が阻害されることを恐れたためだ。しかし、国民の安全と国家安保こそ、政府の第一の責務であるという点で、このような政府の姿勢に根本的に問題があると考える。

政府は今からでも、生化学兵器を始め、北朝鮮の軍事力問題を堂々と提起しなければならない。政府は韓半島の緊張が緩和された後に北朝鮮と軍縮問題を協議すると言うが、それがいつになるか分からないだけでなく、少なくともその時までは、北朝鮮の生化学兵器およびミサイルの脅威が続くということを意味する。ブッシュ政権も通常兵力の問題を今後の米朝対話の議題にするという意志を明らかにしただけに、この問題は今後韓米協力体制の円滑な作動とも係わる問題だ。

何よりも北朝鮮はBWCを遵守して、すべての生化学兵器および生産施設を廃棄しなければならない。米国は今回のBWC会議で、生物兵器使用が疑わしい地域に対する検証強化案を提案した。北朝鮮が、これに前向きな姿勢を見せるなら、北朝鮮の反テロ条約加入意思の表明に次ぎ、さらなる肯定的な信号として受け入れられるだろう。