秋夕(チュソック、旧盆連休)を迎え、3000万人が帰省の途につく「民族の大移動」が本格的に始まった。
29日午後から高速道路と国道の至る所では交通渋滞が激しくなった。また、主要高速バスターミナルや駅、金浦(キンポ)空港も終日混雑が続いた。
韓国道路公社によると、同日全国的には218万台、ソウルなど首都圏からは約27万8000台の車が高速道路を利用したという。
京釜(キョンブ)高速道路の下り線は、竹田(ジュクジョン)〜器興(キフン)休憩所(10km)、安城(アンソン)〜天安三距離(チョンアンサンゴリ)休憩所(27km)など、主要な出入り路と分岐点で激しい渋滞があり、嶺東(ヨンドン)、中部(チュンブ)、湖南(ホナム)、西海岸(ソヘアン)など、主な高速道路の下り線も混雑した。28日までは時速50〜60kmを維持していた全国の国道区間も同日午後から渋滞が始まった。
韓国道路公社は、秋夕連休の期間中135万台がソウルを抜け出し、バス専用車線制が実施される30日夜まで交通渋滞が続くものと予想している。
一方、ソウル市は、10月3日夜の12時までソウルとつながっている高速道路進入区間(延べ3km)の△ソウル高速バスターミナル〜盤浦(バンポ)IC(インターチェンジ)両方向△南部市外バスターミナル〜端草(ソチョ)IC両方向△セントラルシティー・ターミナル〜蚕院(チャムウォン)IC区間などでは、6人以上の乗り込んだ9人乗り以上のワゴン車を対象に臨時のバス専用車線制を実施する。
高速バスターミナルと駅、空港庁舎も家族連れの帰省客で混雑した。同日の輸送人員は△ソウル高速バスターミナル(京釜線、嶺東線)4万6000人△セントラルシティー・ターミナル(湖南線)2万7000人△ソウル、永登浦(ヨンドゥンポ)、清涼里(チョンニャンニ)、水原(スウォン)駅、約13万9000人だった。
ソウル駅は同日、定期列車122便の他、臨時列車23便を追加で投入したが、全ての座席が売切れとなり、京釜、湖南線一部の臨時列車立席のチケットだけが残っている状態だ。
仁川(インチョン)国際空港公社も10月4日まで釜山(プサン)、済州(チェジュ)行きの臨時便を編成して運航することにした。金浦空港は28日から釜山24便、済州60便、光州(クァンジュ)96便など、合わせて267便を追加で運航することにしたが、チケットはほとんど売切れとなっている。
一方、ソウル都心は普段より閑散としていたが、漢南(ハンナム)大橋〜京釜高速道路への進入路、盤浦IC付近などは、帰省車両が増えて渋滞した。
車志完 maruduk@donga.com






