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こつこつ集めたお金、これからは「後学」のために

こつこつ集めたお金、これからは「後学」のために

Posted September. 25, 2001 09:54,   

韓国戦争(1950年)に看護将校として参戦し下半身麻痺で障害者となった80代のハルモニ(お婆さん)が、工場を通いながら生涯をかけて集めたお金で奨学財団を作った。

2億ウォンの全財産を捻出して、先日、全羅北道群山(チョルラブクト・クンサン)に「ヨサン奨学財団」を設立した趙今任(チョ・グムイム、82、ソウル市銅雀区新大方洞、写真)さん。群山が故郷の彼女は、日本植民地支配時代に日本で看護専門学校を出た「新女性」だったが、韓国戦争で手榴弾の破片に撃たれ脊椎障害者となった。その後、少佐で除隊してから、一生を一人で暮らしながら、傷痍勇士らが経営する靴下工場で働いてきた。

2億ウォンは、趙さんが工場からもらった給料と援護年金を集めたお金だ。普段から人の気がつかないところで恵まれない人々を助けてきた趙さんは、今回のことでも自分の名前が知られることを憚った。

趙さんは、平素から頼りしてきた甥娘婿の鞠重夏(クク・ジュンハ、65、ウシン産業代表)氏に「緊要な所に使ってくれ」とお金を渡した。鞠氏は、趙さんの旨を汲んで奨学財団を設立することにした。車椅子を使わずには一歩も動けない趙さんだが、1967年に英国でひらかれた障害者卓球大会で金メダル、72年ドイツ障害者五輪ではアーチェリーで金メダルを獲得するなど、障害克服への意志を見せ付けた。

ヨサン奨学財団は、来年から、基金の利息で全羅北道内で家計で困っている生徒たちを対象に奨学金を支給する計画だ。



金光午 kokim@donga.com