韓国最高のセンターでありながら、ガードとフォワードの役目まで完璧にカバーする「万能選手」チョン・ソンミンの欠場は、やはり重い痛手だった。
4日、清州(チョンジュ)室内体育館で行われた2001女子プロバスケットボール夏リーグチャンピオン決定戦の第2戦。現代(ヒョンデ)ハイペリオンが、「攻撃の核」チョン・ソンミンが負傷で欠場した新世界(シンセゲ)クールキャットを効果的に攻略し、75対60で楽勝したことで、第1戦の敗れを雪辱し、勝負を振り出しに戻した。
試合前日、右足首に怪我をしたチョン・ソンミンの姿がベンチにも見えないことを確認した現代のチョン・ドッファ監督は、チョン・ソンミン不在の新世界の戦力をテストするかのように、第1クォーターに2陣級選手を投入した。通常、出場時間が10分前後のチン・ミジョンとチャン・ファジン、オク・ウンヒ、エンマをクォン・ウンジョンと共に「ベスト5」に起用したもの。反面、レギュラーのベスト5メンバーを貫いてきた新世界のイ・ムンギュ監督は、ホ・ユンジャをチョン・ソンミンの代わりとして起用した。
第1クォーターの6分を過ぎたころまで、両チームの点差は「0」(10対10)。現代のチョン監督はこの時点で相手戦力を把握したと見られ、ベストメンバーに切り替えはじめた。チョン・ユンソクとキム・ヨンオク、センフォードなどの主戦を早々投入して勝負に出たが、その作戦は見事に的中した。
現代は、第1クォーターを21対17でリードし、第2クォーターに入ってからも攻撃の手綱を緩めず、38対28で10点をリードした。
新世界は、第3クォーター、28対42で負けている場面で、ヤン・ジョンオクとユン・ミヨンが相次いで3つのスリーポイントシュートを成功させ、追い上げの意志が見られたが、その後すぐ現代のクォン・ウンジョンとキム・ヨンオクにスリーポイントシュートを奪われたことで、追い上げへの意志はくじかれ、勝負はこれで終わってしまった。
現代は第3クォーターを57対43で終えた後、第4クォーター中盤には22点差(69対47)まで水をあけ、勝負の行方を早くから決まりつつあった。
現代のキム・ヨンオクは、スリーポイント2つを含め、チーム最多の19点を得点し、センフォード(16点、9リバウンド)、オク・ウンヒ(14点)が後を継いだ。
金尙浩 hyangsan@donga.com






