
肩を落としたままうつむいた顔には厳しい表情が・・・。
どこかで見たようなこの場面は、今回も決まって繰返された。天下を轟かせた「タイガーの咆哮」が、またしても姿を消したもの。
今季最後のメジャー大会である第83回PGAチャンピオンシップの開幕を前に、優勝候補1位にあげられていた「ゴルフの皇帝」タイガー・ウッズ(米国)。ところが、第1ラウンドでアマチュアゴルファーにでもありそうな3パットを3回も繰返して100位タイに落ちたかと思うと、第2ラウンドで辛うじて予選を通過するという始末。
3ラウンドまでの中間成績が1アンダー32位タイで、単独トップのデビッド・トムズ(米国)に13打も後れており、優勝は望み薄の状態。
大会の歴史をみても、1978年ジョン・マハピが7打差の状態で逆転優勝を果したことはあるが、それ以上の打数を覆した前例はないことから、ウッズの3年連続優勝の夢は事実上破れたことになる。
ウッズは、6月の全米オープンで12位タイに止まりタイトル防御に失敗しており、2連覇を狙った7月の全英オープンでも25位タイと、メジャー大会で相次ぐ不振に陥っている。
ウッズが最終ラウンドで盛返しを図れない場合、危うく最近の5大会でいずれも「トップ10」入りに失敗し、今年は最悪の夏と記録される恐れさえある。
当初、今大会のコースは非常に長く、ウッズのような長打者に有利との分析だった。ところが、ウッズの長打は精度に欠け、毎度ラフやハザードに嵌まりがちだった。ショートのゲームはもちろん、得意のパットも揺らぎ、なかなかスコアーを減らすことができなかった。
今シーズンのウッズは、平均パット数が28.96個だったが、初日ではなんと33も叩いてしまった。今年の3回のメジャー大会でダブルボギーは僅か1度しかなかったが、第1ラウンドで既に2つのダブルボギーを記録して、集中力の劣りをみせた。
ウッズは、第3ラウンドまでパー3のホールでイーブン、パー4のホールで2オーバー、パー5のホールで3アンダーをそれぞれ記録した。日頃パー5のホールを「記録を伸ばす」ホールとしていたウッズとしては、今大会の場合ロングのホールが18ホールのうち僅かに2ホールしかなく、それだけ不利に働いた。
初日の試合を終えて「スイングが崩れてしまい、何一つろくに打てなかった」としていたウッズは、3ラウンドの後で「ベストを尽くしており、少しずつ良くなっている」と言ったものの、勝負を逆転に持っていくには手後れと見られる。
メジャー大会3連勝を果した昨年と違って、今年のウッズはマスターズで1勝を上げただけで、6月から8月の間に開かれた残りの3大会では、優勝圏に近づくことさえできないまま、本領を発揮することができなかった。
ウッズのスランプは△スポンサーシップの契約やビジネスなどゴルフ以外の活動に伴う訓練不足△ガールフレンドのジョアンナとの愛情問題△アキレス腱の怪我などが原因と見られている。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






